ベイト指名で狙う回遊魚!! 【吉田聡氏連載記事No.07】 | カンパリプラス

掲載日: 2013/05/03

ベイト指名で狙う回遊魚!! 【吉田聡氏連載記事No.07】

5月になりました!!! ここ数日は朝夕を中心に気温が下がり、5月とは思えない肌寒さですが、みなさんお変わりなくお過ごしでしょうか?今年の大阪湾は例年に比べると順調とは言えませんが、最近やっと徐々に季節が変わりつつある感じです。
今日のニュースで、大阪湾の二枚貝で貝毒が広がっているのを目にしました。ここ数年、春のお決まりごとのようになっていますが、原因はどうやら大阪湾の水質改善にあるかもしれないとのこと。府立環境農林水産総合研究所水産技術センターによると、貝毒は二枚貝が「ウズベンモウ藻類」という毒性がある植物プランクトンを摂取して発生。かつて大阪湾は富栄養化が進み、赤潮の原因となる「ケイ藻類」と呼ばれる植物プランクトンが多かったが、水質改善で減少。“ライバル関係”にあるウズベンモウ藻類が増えている状態。府内で貝毒が初めて確認されたのは2002年。その後、水質の改善に符合するように06、07、08、10、11年と相次いでいるそうです。
ファミリーでの潮干狩りを楽しみにしていた方々には残念なニュースですが、環境改善の努力がこういった形で返ってくることもあるということ。確かに、ここ数年、湾奥の水を見ていてもすごく綺麗になっているのが実感できます。神崎川の河口にテナガエビがうじゃうじゃ居るのはご存知でしょうか?(笑)
ということで大きく潮が入れ替わるこの時期、ルアーで是非狙っていただきたいのは回遊魚!! ここはあえて、ターゲットを絞らずに、ベイト指名で狙ってみてはいかがでしょう?   これから夏にかけて、メインのベイトとなるのはカタクチイワシ。体長7~10センチのものが大きな群れを作りやすく、フィッシュイーター達の格好のターゲットとなります。狙える魚はハマチ・メジロをはじめ、シーバス、サワラ、サバ、タチウオそしてチヌやマダイ、運が良ければマグロまでその姿を見ることができます。普段沖合を回遊しているこれらの魚が、カタクチイワシの接岸に合わせて、キャスティングで容易に届く範囲まで回遊してくるのです。

 

そしてターゲットを絞らずにカタクチイワシを追いかけるのが基本となるのですが、カタクチイワシが回遊してくる条件は様々です。例えばそのエリアにいるカタクチイワシが風による風送流や、大きな潮の流れ、潮流によって岸に寄せられるなどです。その他、朝夕などに決まって回遊してくる場合もあります。静かな海面では、群れがあればピチャピチャと音を立てながらかたまって移動する様子が見られます。

 

狙い方は、魚の居るレンジや水深に合わせて、遠投できるルアーをキャストして広く探るだけです。キャストしてリトリーブ、基本的には単調な動作の繰り返しですが、魚のいるレンジや、反応するスピード、キャストする方向などを考えていくと、俄然奥が深くなります。

ヒットしてからのやり取りで、バラすバラさないなどの差が出るときもあります。準備していただきたいルアーは飛距離の出るミノーやペンシル、20~40gのメタルジグ、そしてメタルバイブがあればいろいろなケースに対応出来ると思います。

 

朝夕の暗い時間には、大型のシーバスやタチウオが活発に動きます。これらを狙うときは昼間よりもややスローに探るとターゲットがルアーを追いやすくなると思います。レンジもやや深めのことが多いです。

 

明るくなると青物の動きが活発になります。ジアイが短いことが多いので、ここは集中して効率よく狙いたいものです。ランディングネットは手元において、ヒットしてからのやり取りもスムーズに。あせらずスムーズに!を、こころがけて下さい。

こんな感じで、5月に入ったところでは、紀北や南淡エリアで釣果が聞かれるようになってきました。これから水温に上昇に乗じて、さらに釣れるエリアが広がってくると思いますので、皆様も準備を怠らないようにお願いします!意外な地元で大爆発なんてパターンもあるかもしれません。もちろん、釣果情報はカンパリでチェックをお願いします(笑)

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