目覚めて窓の外を見ると真っ白けっけ! クリスマス寒波だの正月寒波だの、太陽燦々ギラギラギンの真夏大好きなボクには厳しいシーズンの到来です。 円山川のリバーシーバスでの一発大物狙いや各ポイントでメバルの乱舞が見られるのもこのシーズンですが、氷点下の世界でもある但馬や丹後の海では防寒対策をとったとしても更に過酷な寒さとの戦いである。
恋しいのは心底暖まる温泉。 ボクにとって釣りは人生のエッセンス。 プラスONEの楽しみもまた釣行のひとつと考え、そのひとつに温泉がある訳です。 アチコチの遠征に出掛けてはその土地々々の温泉を楽しむ。 温泉の建家を見て、空気を吸って、湯に浸かり、その地の方達と挨拶を交わす。 そんなこんなでその地を感じとれる様な気がするのですな。
但馬や丹後にも有名な温泉地がありますが、観光客よりもむしろ地元の方達が気軽に利用されている様な温泉を少しご紹介させて頂きましょう。 ただ、私的なこだわりっちゅうか好みがあり、出来れば循環式ではなく、掛け流しで露天風呂のある湯場を選んでいます。 こちらの湯向として、単純泉で比較的に、ややぬる目の湯が多く、じっくり浸かっていられるのが利点とも言えます。 そんな湯に浸かり、雪や星空を眺めながらの露天風呂はもう最高っ♪ 冬の釣りで冷えた体は車の暖房なんかで温めないで一刻も早くザバッと湯に浸かりたいもの。 それにはやはり海の近くが有り難いですね。
京丹後エリアならお薦めは京丹後市久美浜町平田にある久美浜温泉「湯元館」。 古くからある温泉で昭和を感じさせる建家と施設。 しかし内湯にジェット風呂、薬草風呂と楽しめ、圧巻は公表百人は入れると言う露天風呂。 山肌から流れ落ちる滝が湯船に流れ込み、自然の豊かさをも感じさせてくれ、しみじみとした趣のある露天風呂なのだ。
また京丹後市網野町浜詰に近年出来た温泉で夕日ヶ浦温泉外湯「花ゆうみ」。 ここもまたジェット付きの内湯に泡風呂、露天の寝湯に岩風呂がある。 露天風呂の敷地が広くとってあり、開放感抜群! 広々とした景色を眺めていると清々しくも感じます。 ボクらの世代には嬉しいサウナもあります。 オヤジになると体内に溜まった悪いモノを汗と一緒に吹き飛ばしたくなるんですわ(笑) 俗に言うデトックス効果っすね!
泉質にこだわる方にお薦めなのは城崎温泉よりやや北に位置する兵庫県豊岡市小島の天然湧出「円山川温泉」である! 地下数百メートルから汲み上げ、加水加温一切なし100%源泉掛け流しのお湯。 うぐいす色のお湯は海水よりも塩辛く苦味がある。 温泉好きにはたまらない贅沢なお湯。 こんなお湯は但馬丹後ではここだけではないだろうか? 加温はしていないのでややぬるく、露天風呂を楽しみたいなら冬を除く3シーズン向きかも知れないが、内湯は十分に温かい。 観光客は殆んど言って良いほど城崎温泉街に足を留めるので、知る人ぞ知る穴場的な温泉と言っても過言ではないだろう。
海を望む露天風呂があるのは兵庫県豊岡市竹野町竹野、竹野温泉北前館「誕生の湯」。 ここは竹野浜海水浴場に隣接する北前館の二階にある温泉で、内湯とサウナ、そしてベランダ風の露天風呂があり、その展望は竹野浜を一望出来、冬の荒れる日本海を眺めながらの露天は圧巻。
顔に冷たい潮風を受けながらいつまでも湯に浸かっていられる。 他にも湯村温泉、香住温泉、浜坂温泉等々、海沿いの地にはそれぞれ趣向を凝らした温泉が但馬にはあるが、ボクがもっともよく利用させて頂いてるのが同じく豊岡市の出石町福住の出石温泉「湯元館」、通称「徳川の湯」とも呼ぶらしい。
ツルツルとした肌当たりのお湯で、内湯と岩風呂の露天があり、閉塞感のあるスペースながらとても味わいのある建家は雰囲気が良い。
この湯と雰囲気を楽しめ、僅か300円の入湯料は魅力的でお得感満載! まっ、うちから15分ってのも魅力だったりもするんですけどね(笑)
この湯元館さん御家族が営まれる、そば処 花山寺「宿坊」がある。 ここでは皿そば、漬物付きの穴子天丼800円を注文すると、お会計時に入湯券が頂ける 穴子天丼も特大の穴子が丸々二匹。 サクッとした衣にフンワリとした熱々の白身。 甘辛い天ツユとの相性は抜群で、皿そばも美味い! 入湯券代差し引くとこのセットが500円!? お得感アリアリだと思いませんか?
温泉で温まる。 これ実は家庭で入る風呂よりも体に良いことなんです。 人の体は60兆個の細胞で出来ており、たんぱく質で出来ています。 これらの細胞が傷付いた状態が風邪であったり筋肉疲労なのですが、この傷付いた細胞を修復するたんぱく質があるんです。 ヒートショックプロテイン(HSP)って聞いた事は無いでしょうか? 近年、医学、美容、バイオ研究で注目されているモノで、細胞の修復屋とも言えるたんぱく質を指します。 人は誰もがこのたんぱく質を持っているのですが、意図的に、また簡単に増やす事が出来るんですよ。 まず、脱水など起こさない様、事前にたっぷりと水分補給をしておきましょう。 次に42度程度の温泉に10分程度浸かり、体温を平熱より1.5度上げます。 以上! どう?簡単でしょ(笑)
ヒートショックプロテイン、読んで字の如し。 熱というストレスから体を守ろうとして増えるたんぱく質なんですね。 注意点としては湯上がり後、体を冷さない様、衣服を早く着て自然に緩やかに平熱になる様にするだけです。
人の体にはヒートショックプロテインの元があり、これを意図的に増殖させる事で様々な要因による細胞の傷付きをスピーディーに修復する事が可能らしいんです。 またヒートショックプロテインの増殖は修復だけでなく、免疫力を上昇させる効果が認められていたり、新陳代謝もあげコラーゲンの合成の促進、紫外線などから角質層を守ったりと美容にも良く、更に代謝を上げる事で脂肪の燃焼を促進し、ダイエット効果も期待出来るとの事。 良い事づくめである!
ただ、温泉入りました、ハイ!増えました!と言ったものでなく、入湯後、徐々に増えて行き約48時間後にピークを迎え、また徐々に減って行くらしく、逆に言えば、2日後にココ一番頑張らねば!って時にこの入浴法を事前に行う事で、疲れにくく、筋肉痛などの疲労の少ない体を作れるんです。
小難しい事を書きましたが、冷えた体を温めて精神的にもリフレッシュ出来る温泉も、入り方をひと工夫すれば更に効能が期待出来るって事なんです。 釣行の際のお楽しみ的な温泉、更にどうせ温泉に入るなら、こんな入り方もあるぞ!って頭の片隅にでも入れて置いて頂ければ幸いです。
寒い寒いウインターフィッシング。 是非、温泉をプラスONEの楽しみとしてみて下さい。