投げ釣り講座:キス編【中本嗣通氏連載記事No.02】 | カンパリプラス

掲載日: 2012/05/12

投げ釣り講座:キス編【中本嗣通氏連載記事No.02】

毎度ッス   「 目に青葉、山不如帰、初鰹 」   ウゥ~ン、晴れた日のやわらかな陽差しが心地よい初夏になりました。 まさにTHE BEATLESのジョージ・ハリソンがアルバム『アビー・ロード』で歌った「ヒア・カムズ・ザ・サン」がBGMにピッタシとハマる季節でんな。 こんなシチュエーションの日には美味しい柏餅を食べながら、久しぶりに「ホワイトアルバム」や「レット・イット・ビー」といったBEATLES後期のCDを聴くのもよろしおまっしゃろな♪   さて、そんなさわやかな初夏に投げ釣りで狙うターゲットといえば「キス」に間違いおまへん。それも自己記録になるような型物が狙えるスィートな好期へ突入しまっから、これを見逃す手はおまへんで!!

…てなことで、そんな大型キスを釣るための『カンパリ 投げ釣り講座キス編』の(その2)です。   まずは、釣り場における「ポイントの条件」について考えてみまひょか☆   釣り場条件においてキスのポイントになるであろう場所を探し出すとしたら、イの一番に挙げられるファクターは「回遊路」でっしゃろな。 その回遊路を見極めるヒントとなるのが、投げポイント条件としては定番といえるカケ上がりや窪み、海底に点在するシモリ周りや海藻帯、漁船が出入りするミオ筋の直下といった“海底の起伏”あるスポットですわ。

こんな海底の起伏の周辺では底潮が当たりヨレてよどみを作り、その部分へ潮流によって運ばれたプランクトン等が溜まりやすくなると考えられます。 そこで食物連鎖がキッチリと働くことによってゴカイなどの多毛類や小エビやボケのような甲殻類といったキスのエサが生息しやすくなり、キスが回遊してくるエサ場として機能すると考えてもエエのと違いまっかな?

その遊泳力によって足の速いキスはそんなスポットの【エサ場】を探りあてようと、起伏に沿って回遊行動を繰り返しまんねんで。 また、老獪で警戒心の強い大型キスに関しては、前回でも述べたように敵に襲われるといった緊急時に身を隠すという意味でもシモリやテトラ、海藻帯といった障害物スポットの周辺を回遊する習性がより強いように思われまんねんわ。   つまり、大型キスの回遊を待ち伏せするのが基本となる「置き竿釣法」においては、この海底の起伏部分の周辺へエサを的確に置いてやるのは絶対にハズせないお約束ちゅ~ことですわ。

これを怠るとカラメルソースが乗っかっていないカスタードプリン、タルタルソースが添えられていない海老フライのようなモンで精がおまへんからネ…。   さてさて、お次は『時合い』を考えてみまひょか。   まず、キスの活性(食い)に大きく影響を与えるファクターは「時間」やと思います。キスも他の魚と相違なく、夜明け前後の「朝マズメ」、日没前後の「夕マズメ」といった時間帯に活発な動きをみせよりまっせ。   その中でも警戒心の強い大型の活性が上がるのが、日没直後~午後10時の「夜釣り」タイム。そして、薄明るくなる夜明け前~太陽が顔を見せるまでの短い時間帯にも数多くの実績が残ってまっせ。

そんな時間の条件にプラスして時合いの要素になってくれるのが、干満への潮の動き。通常キスは満ち潮に乗って湾内方向へ接岸する行動をみせ、潮止まり時には湾奥にて溜まり、引き潮に乗って再び外海へと出て行く動きを繰り返しよります。   つまり、待ち伏せの置き竿釣法でシロギスの回遊路を攻めるケースでは自分が竿を出す「釣り場の位置」を把握して、その釣り場に訪れる時合いを予想して効果的に釣ることを心がけたい。   たとえば、自分が釣る場所が湾口に位置するならば「朝・夕マズメ前後に潮止まりから潮が干満へと動き始めるタイミング」をリンクさせてやれば、よりチャンスが大きくなるということになりまっせ。 また、釣り場が湾奥気味に位置するならば「満ち七分~満潮、満潮の潮止まりから引き三分に朝・夕マズメ前後」という条件をリンクさせてやれば時合いをつかみやすくなるのと違いまっかな。

ちなみに、河口釣り場などでは置き竿ながら潮位によって釣り座を移動する手もおます。たとえば、朝夕マズメが満潮の動きにリンクするケースは「キスが遡上する上流側に位置するポイント」を攻めるのが理にかなっていますよネ。 逆に、引き潮にリンクするなら「キスが海へ出ていく最河口部から釣るポイント」へのキャストが有利になると考えまっせ。 さらに、朝夕マズメの最高な時間帯に満潮の潮止まりが重なるパターンには、河口で「キスが潮止まりに溜まる最上流部のピンスポット」を探りだし、ソコに狙いを絞る手もあります。いずれにせよ『キスの活性が上がってチャンスとなる時間帯に、最も有効に釣れるポイントを釣る』ってことが、釣果へつながる大きなファクターの一つだと考えてもよろしおまっしゃろな。

ただし、4~5月の早期や10月といった晩秋の落ち時期に限っては「水温が上昇するお昼~夕方」にチャンスが巡ってくる時間帯の時合いパターンがあるのもお忘れなく♪     てなことで、『カンパリ 投げ釣り講座キス編』(その2)はこれにて終了です。 次回はいよいよ核心の「実釣におけるキモ:オモリ使い」へとなだれ込みますので、乞うご期待でっせ