魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】 | カンパリプラス

掲載日: 2019/03/13

魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】

魚が釣れません…。

魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】

1月2日にヒラメが釣れて以降、アタリすらない状態が続いています。

魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】

年末頃からベイトの存在が目視で確認できなかったのですが、イワシの死骸が波打ち際に落ちていましたので、数は少なくなっていたもののしばらくは回遊していたようです。
が、水温が低くなるにつれて魚の活性はますます下がり、多くは沖合いに移動してしまったと推測しています。
他のアングラーさんの様子を見ていても、釣れていない感じです。

そこで、本当に魚達が居ないのかを自分で調べる事にしました。
と言っても、私はダイバーではなく、もちろん船も持っていません。

陸から投げて使う魚群探知機

何か良い案がないかと調べていたところ、友人から【陸から投げて使う魚群探知機】というものがあることを教えて貰いました。
早速インターネットで調べてみたところ、「Deeper」という商品で、既に釣り業界では認知されており、Youtubeなどの動画サイトにもたくさんの投稿がありました。

魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】

金額は少々お高いですが、買ってしまいました。
いくつか種類があったのですが、後悔するのは嫌だったので「Deeper pro+」というGPSとWi-fiが使用できる上位機種を選びました。
手持ちのスマートフォンに専用のアプリを入れ、Wi-fi機能を使って探知機で得られた情報をキャッチする仕組みです。

しかし、Wi-fiの有効範囲が思いのほか狭く、スマートフォンからDeeperまでの距離が50m以上離れると電波が切断されます。
これでは意味がないため、他の方法を考えることにしました。

ラジコンボートにDeeperを付ける

ボートやカヤックに取り付けて使用するのが最適なのですが、資金や置き場の問題で不可能です。
ただ、これがヒントになり、【ラジコンボートにDeeperを付ける】ことなら実現できると思いました。
ということで、次の条件を満たすラジコンボートを探すことにしました。

①長時間の使用が可能
②スマートフォンが積載できる
③値段はできるだけ安い
④沈没や水漏れをしない

全て合致するものは見つからなかったため、大丈夫そうなものを通販サイトでお試し購入しました。

メーカー不明の中国製、実物は非常に頼りない造り。
これにスマートフォンとDeeperを載せて大海原に送り出すのはさすがに怖かったので、何度かテストと補強を行い、ようやく出向できる準備ができました。
余談ですが、買ったそのままの状態で使用したところ、船内に大量の海水が入り、沖で漂流する事態に陥りました。幸い、命綱をつけていたので回収することができました。

魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】

いざ出航!だが、しかし

スマートフォンはダイソーで買った携帯電話用防水パックと防水コンテナに入れてボートに積載しています(我ながら恐ろしい…)。
この方法の欠点は、ボートにスマートフォンを載せるため、リアルタイムで海の状態がわからないことです。

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一つ忘れてはいけないのが【命綱】です。
突然リモートが効かなくなった事を想定して、ボートにラインをつけておきます。

そのタックルを紹介します。

ロッド:(Abu Garcia) TAKOSSFIELD TKFS-762H
リール:(Abu Garcia) OCEANFIELD 5000
ライン:(SUNLINE) PE 6号
リーダー:(SEAGER) フロロマイスター 20lb 5号

いずれ行こうと準備していたオクトパッシング用をそのまま使います。

魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】

準備万端!海底の様子は?

このDeeperの優れているところは、取得したマップとGPS機能を使って、【海底マップ】を作成できることです。
実際に測定した結果が自動で保存されていくため、どの場所が水深何mで、どのレンジに魚が居るかが把握できます。
このデータはいつでも確認できますので、家に帰ってからもじっくり分析するのに使えます。

魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】

さらに、Googleマップ上に測定結果を合わせてくれる専用サイトがありますので、かなりわかりやすく、非常に面白いです。

魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】

実際に測定してみると、水温や地形の状態、魚の有無と場所がスマートフォンに映し出されます。
この魚達はボラだと思います。
これを測定したのは1月末だったのですが、この頃はちらほら魚影がありました。

魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】

2月以降はほとんど魚の生命反応がなく、これでは釣れないというのが理解できました。
ただ、だいたい朝マズメが終わった頃に測定していたので、水温が多少上昇する夕マズメ頃はもう少し魚は居るかもしれません。
また、今回はサーフ周辺の調査でしたので、テトラや護岸付近には根魚系が潜んでいると思います。

魚が居ない…。海中は一体どうなっているのか?【Luxray氏連載 vol.6】

水温が上がり、魚の活動が盛んになるまではまだ少し先のようですので、もうしばらく調査を続けてみます。
今予定しているのは、ボートに水中カメラを取り付けて、本当に魚が居ないのかを確かめることです。

フィッシングショー2021