低水温の牟岐大島寒グレ【きしょう氏連載 vol.8】 | カンパリプラス

掲載日: 2019/03/06

低水温の牟岐大島寒グレ【きしょう氏連載 vol.8】

寒グレシーズン終盤の釣行

気温も低く朝の道が氷を張ろうかという寒い日が続く2月、徳島県南では寒グレシーズンが終盤です。
水温も不安定になりデッドラインの15℃を下回る日が出てきました。
釣果も日に日に渋くなり、産卵のためか中旬から食いが止みました。
時々16℃台まで上がる日があるみたいですが、あくまで船底いわゆる表層の潮の水温であって底潮は冷たく魚は見られないようです。
毎年、牟岐大島周辺では2月下旬頃を最低に水温が徐々に復活してきますが、厳しさを経験しておこうと今回海中の厳冬期に釣行してきました。海漁丸さんにお世話になりました。

2/9 3番廻りのホリモン

4人も上がったため人数が多く1番内側での釣りになってしまったので少々ロケーション的に残念でした。
ここでは潮の流れはなく撒き餌の同調が意のままに出来たかと思いますが、残念ながら魚の影は見えず当たりもなしという結果に終わりました。

低水温の牟岐大島寒グレ【きしょう氏連載 vol.8】

2/16 7番廻りのゲンロク

低水温で釣り人が少ないおかげで土曜でも便貰いが出来たので7番廻りのゲンロクに上がることができました。ヒッツキが隣に見える少し浅めの磯です。三角柱状の磯で物を落とせば海ですが、割と足場は良く両脇はサラシ天国といった場所です。
ヒラスズキが釣れそうな気配がしました。

低水温の牟岐大島寒グレ【きしょう氏連載 vol.8】

右隣にはカブトや沖フジ、カナワ、カワムラといった磯があります。
個人的には磯の少ない8番廻りより7番廻りの方が1人ずつ良い磯が当たるため好きです。
低水温で13℃だと知らされ早々に竿1.5本の深タナでイサキ狙いに。
右側のサラシが沖に向かって線状に払い出していたので重点的に狙っていきますが反応はなく。
打ち寄せる波の影響で際を狙えなかったので00号に変えて沈めて際を狙ってみるも、当たりは得られず餌はそのまま返ってくる。
この日はカワムラを境にしてイサキが釣れており、タナは竿1.5本分と良いタナは取れてたようですが少し届かず残念でした。

2/2 3番廻りの新ホリモン

ちょくちょく新しい磯が開拓されてるらしく、傾斜のある磯場を削岩して平場を作った形跡のある磯が見受けられます。今回、足場は良くないですが釣りは出来ます。
鉄棒を二本挿し、バッカンの持ち手を引っ掛けて釣りをしました。

低水温の牟岐大島寒グレ【きしょう氏連載 vol.8】

仕掛けはG3ウキにハリス0.8号、ハリはグレ1号、ガン玉はハリスの真ん中に6をうちました。
潮は左から右斜め前へ少々払い出し気味で、磯際からエントリーして流して様子を見ますが、魚の影はなく。
隣のホリモンや少し遠くに見えるウマノセでも騒がしさはなく。
潮も流れてるわけではなかったので朝マヅメは諦めて仕掛けをイサキ狙いの3Bにチェンジ、ガン玉はウキの下に3をうち少し遠投、深場を探ってみます。
低水温の牟岐大島寒グレ【きしょう氏連載 vol.8】

しばらくしてから追いの撒き餌を撒こうとした時ウキがゆっくり沈みます。
餌取りだと思ってゆっくり合わせますが、少し重みのある良い引き。
突っ込みがあるのでグレと確信、0.8号なので少し余裕をもったやりとりで38cmのグレをゲット。
低水温の牟岐大島寒グレ【きしょう氏連載 vol.8】

周りは誰も釣ってなかったので嬉しかったです。
そこから1投でまたウキが沈みましたが乗らず、もう1投で25cmのイサキをゲット。
深場かと思って攻めるも束の間、そこからはタナを変えても一切当たりはなくなり厳しい釣りとなりましたが、南向きで暖かかったので心地よい釣り時となりました。
同乗の方から話を伺うと、ウマノセではなくタワラで昼過ぎからバタバタと釣れていたようで、磯釣りの面白さを感じられました。
タナを変えてその日の正解を探るのか、食い気がある個体をベストだと思うタナでじっと待ち続けるのか、どちらに軍配が上がるかは分かりませんが、今回攻め方や仕掛けを変えることですぐに答えを得られた気がします。
低水温の牟岐大島寒グレ【きしょう氏連載 vol.8】

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