磯釣りデビューで40cm1.16kgの口太グレ! in 愛媛県南西部・御五神島【飛利浦氏連載 vol.7】
磯釣りデビュー in 愛媛県南西部・御五神島
こんにちは。飛利浦です。最後にもう1本レポートさせてください。
今回はファミリーフィッシングレポーターの看板を下ろして、磯釣デビュー記をレポートいたします。
4年前に愛媛に転勤してから頻繁に釣りに出かけるようになり、その中で釣具・道具が揃い、また、磯釣りへの興味が増してきました。
そして、ついに本年11月末に、磯釣り自体が初めてでしたが、沖磯への単独行を決行しました。
向かうは愛媛県南西部の御五神島!
出港前日に中本渡船さんに電話予約をしました。
予約は名前を告げただけで、あとは翌朝6時の出船までに必ず来てくれれば良いとのことでした。
当日は5時半に桟橋に到着し、渡船慣れしていそうな方に今後の流れを伺って、出船までに荷物を船に積み込み終えました。
私のほかに単独でこられた方の真似をして桟橋で船頭を待ち、松山から来た○○ですと名乗って乗船しました。
予約と一緒でそれだけで乗船OKのようです。
6時を回り船が岸壁を離れ、小1時間ほどで御五神島に到着しました。
船頭さんの指示で各磯にグループごとに渡礁していきます。
荷物のバケツリレーは、カセ釣りのときに経験済みでしたので、邪魔にならないよう末端でしたが参加しました。
私を含めて単独行の2人は最後に「西1番の北側」に下ろされ、私は広めの釣り座を譲ってもらえました。
当日は中潮で、9時半に満潮、15時過ぎに干潮の予定でした。
磯釣りデビュー! 40cm1.16kgの口太グレと肝パンのカワハギをキャッチ
いよいよ磯釣り開始です。
タモ網を組み立て、続いて餌バッカンを設置、コマセに水を入れすぎてバシャバシャになりましたが追加の配合餌もなかったので諦めて、最後に竿と仕掛けを仕立てました。
いつもの釣りと同様に全遊動の仕掛けを仕立て、ざっくり左から右に潮が流れていると読んで、仕掛けを流しました。…。…。が、釣れません。
私の勝手なイメージでは、コマセを撒いたらいろいろな魚が爆湧きしてグレがぽつぽつ釣れるというイメージでしたが、魚がまったく見えません。
そもそも、刺し餌が沈んでおらず、黄色い潮受けゴムがバッチリ海面に見えています。
沖磯の潮は複雑だと聞いてはいましたが、本当に難解でした。
いつもだったらコマセと一緒に沈んでいく仕掛けがずっと海面に取り残されました。
ガン玉・ハリス・糸・鈎を順次替えて、餌をコマセに同調させることができ、ついにその時が訪れました。
不鮮明でしたがウキが少し沈んだように見えたのでアワセを入れたところ、ズシッとした感触が竿に乗りました。
時折ゴンッという引きがあるものの、とにかく根に張り付かれないように強引に巻き上げました。
40cm1.16kgの口太グレでした。
その後も当たりパターンを求めて試行錯誤しましたが、25cmと28cmの丸ハギが2枚釣れただけ(ただし肝パンで最高に旨かったです)でした。
隣の方と相談して10時半の見回り時に船頭さんに磯替わりをお願いしました。
磯釣りデビュー戦、磯替わり後に強烈なアタリはあったが・・・
2つ目にあがったのは寝床の8番でした。
こちらでもはじめのうちはアタリがなく右往左往しました。
13時頃に南東側に仕掛けを投入したところ、それまでのアタリ無しが嘘のように即座にアタリました。
午前に釣った40cmのグレより強い引き。
期待感が高まります。
しかし、ブシュッという感触が伝わり痛恨のハリス切れ。
口元で切れたようでした。
もう一度同じ場所に仕掛けを投入しましたが、同様にハリス切れ。
ハリスを太くして仕掛けを投入したところ、今度は道糸切れ。
ウキを回収し終えた時点で13時40分でした。
14時には渡船に回収される予定だったものの、ワンチャンスにかけて仕掛けを仕立てて投入しました。
しかし、今度はアタリがない。
諦めきれずにベールを起こして竿を岩の上に寝かして片づけを開始しました。
片づけ中に竿が気になって顔を上げると、ぱらぱらと道糸が出て行っていました。
慌ててアワセを入れると、巻きあげることすら覚束ないその日一番の引きでした。
そして定番のブシュッという感触を感じて納竿となりました。
最後の魚は、沖に向かって一直線に泳いでいっていたので、グレとは違う魚かもしれません。
その後は、船着場に戻ってバケツリレーで荷物を下ろし、船頭さんの母屋で料金を支払って終了となりました。
少し残った餌は、ちょっともったいなく感じ、近くの港で小グレとアジを追加して帰宅しました。
ものすごい疲労とそれを上回る充足感、さらに上を行く魚の旨さを得て初の磯釣りは大成功となりました。
愛媛の釣りは間口も奥もべらぼうに広く深いですね。