大型魚の夢に溢れる長崎県北・平戸の地磯をベイトタックル1本で巡る【ずん氏連載 vol.3】 | カンパリプラス

掲載日: 2018/10/01

大型魚の夢に溢れる長崎県北・平戸の地磯をベイトタックル1本で巡る【ずん氏連載 vol.3】

長崎県北・平戸エリア〜ベイトタックル1本で地磯巡り

9月下旬。夜の気温が20℃を下回り、本格的な秋の到来だ。今夏の異常な猛暑の影響を心配したが、季節の釣りモノは順調に釣れだしているようだ。

今回もベイトタックル1本での地磯巡り。大型魚の夢に溢れた長崎県北のフィールド、平戸エリアを歩いてきた。

ベイト1本ベイトタックル1本で地磯巡り

地磯へのこだわり

毎年秋から春にかけてはとことん地磯に通い詰めるようにしている。長崎県下は堤防でも青物が釣れるフィールドが多いが、なぜあえて苦労して地磯に通い詰めるのか?そう感じる方もいると思う。大型魚キャッチの可能性が上がる、これも大きな理由だが、私の場合は勉強だと思っている。
地磯の複雑な地形が潮流にどう影響し、好条件を生み出すのか、それをリアルに目にする機会が多く、経験値を積むには最適なのだ。
ヘタクソなうえに釣り運もない私が、何とか釣果をひねり出せるようになったのは、地磯をボロボロになるまで歩き続けて、様々な経験を積み重ねたからこそだと思っている。

今回のフィールド

平戸周辺にはどん深で潮流が強い地磯が多数あり、決まってそういうポイントは人気スポットになっているが、今回は強風で荒れており危険なので、風裏になりやすくフラットで歩きやすい地磯を選んだ。このエリアの特徴はジグを100m近く投げても10数m程度の遠浅で、小さい岬とワンドが連続して点在する。狙いは青物だ。

そんなシャローで青物?と感じる方もいるかもしれないが今回の戦略の肝はこのシャローにある。青物などのフィッシュイーターは補色の際にベイトを浅場に追い込む習性があるのは周知の事実だが、ディープだと何故そこに至るかのメカニズムが目に見えない。シャローなら地形がはっきり見え、かつ潮が通ればディープよりも顕著に流れるので、好条件を目で見つけやすく、そのメカニズムも分かりやすい。そして好条件に至る仕組みが分かってしまえば、近い条件を探し出して更に釣果を捻りだせる。漠然と回遊待ちをするディープの釣りより効率的で、何より勉強になる。今回の釣行ではタイミングよく教科書通りと言わんばかりの好条件に遭遇できた。

フィーディングの条件

岬、ワンド、岬・・・と延々竿を振りながら海の状況を注視する。潮流はかなり緩く、風が強すぎるのかワンド内のシャローにベイトは見当たらないが、数十m沖の水面がたまにざわつく。ベイトはいるようだ。ワンドは捨て、岬だけに狙いを絞った。すると一つだけ急に潮流が速くなる岬を見つけた。その前後の岬付近は潮流が緩いところを考えると、どうやら沖からの強い筋状の流れが、この岬めがけてぶつかっているようだ。
潮流が「巻く」「ぶつかる」「溜まる」ポイントに風とベイトが絡めば、それは好条件の合図だが、まさにその状況が目の前に出来上がっていた。

ベイト1本ベイトタックル1本で地磯巡り

ここで確信に近いものを感じ、シンキングミノー(シマノ スピンブリーズ130S)にチェンジ。すぐに反応があった。良型のアコウだ。2m程度のレンジまで食いあがってきたところをみると、よほど高活性なのだろう。

ベイト1本ベイトタックル1本で地磯巡り

それほどの好条件なら青物がまわってくる可能性もあり得る。それにアコウのキャッチ後も、水面下でベイトがざわついている。まだ何か居る。しかしナブラは立たないので、もう少しレンジを落としてスローに引いてみた。すると先ほどより数段強烈なバイト!同時にラインが軋む音が響く。強引に寄せて見えたのは3kgほどのヒラス。寄せては走られを繰り返したが、惜しくもバラしてしまった。

ここでまたいつものうっかりに気づく。普段はがまかつのトレブルSPを使用しているが、フックのストックがなく、家にあった安物フックをつけていたことを忘れていた。

ベイト1本ベイトタックル1本で地磯巡り

結果、写真の通り悲惨な状態。今年買ったリールの耐久性テストのつもりで無茶なやりとりをしたのもあるが、やはりトレブルフックはちゃんとしたものを使うべきだと改めて思い知った。

気を取り直し、フックを他のプラグからとって再度チャレンジ。好条件はまだ続いている。同じレンジを探ると即バイト!

ベイト1本ベイトタックル1本で地磯巡り

今度は50cm程度のマダイだ。

その後潮止まりで一時バイトがなくなったが、潮の動き初めでまた反応が出始めた。しかし様子がおかしい。なかなか乗らない。数回のバイトの末にやっと乗ったのはスズキだった。

ベイト1本ベイトタックル1本で地磯巡り

これほど複数の魚種がかかるとは、よほどの好条件だったようだ。まだ釣れそうだが予定していた時間を軽くオーバーしており急いで引き返すことに。案の定潮位が上がりすぎて帰れなくなるところだった。

ベイト1本ベイトタックル1本で地磯巡り

今回は偉大なる先人が設置したロープに助けられた。こういうことがあるので下見と潮位のチェックは欠かしてはならない。

地磯のおすすめアイテム

磯足袋

ベイト1本ベイトタックル1本で地磯巡り

磯靴類は地磯には必携だが磯足袋を使う理由は、濡れる前提だということ。過去、濡れることを避けたがために危険なルートを歩いたり波を避けた際に転倒したりと危険が絶えなかったため、いっそ濡れる前提なら安全だろうとコレに至った。浸かれるので釣りそのものにも有利だが、地磯では無茶はしないほうがいい。

メーター色分けPEライン

ベイト1本ベイトタックル1本で地磯巡り

使用しているのは船釣り用PEライン。水中の変化やバイトを感じた際に、スプールの糸の色を見て、根やカケアガリの位置の把握やバイトポイントをチェックしている。ただしスピニングタックルだと、濃い着色のものはライントラブルを起こしやすいのでおすすめはできない。

ナイフ

主に魚を締めるために使う。専用の締め具もあるが、鱗やワタもとって帰りたいのでナイフを使用している。ワタを取る際にベイトがなんだったのか知ることもできるし、我が家は嫁さんが「魚は好きよ。でも生ごみは嫌い。」というので、既婚者の方は特に必携。

地磯の醍醐味

ベイト1本ベイトタックル1本で地磯巡り

今回の釣行は6時間、約12kmの地磯を歩き続けた。言い方を変えれば、釣果を得るのに12kmも歩く必要があったということだ。もちろんヘトヘトだが歩ききった達成感もあり、夕日を見ながら飲む缶コーヒーがとても美味しく感じる。これがあるから頑張れるのだ。それにたとえ釣れなくても、地磯には地形や潮流など次につながる情報と学びが多くある。

最近はロックショアというカッコいい名で流行の兆しを見せているものの、装備や体力面で決して手軽ではないジャンルではあるが、この釣りで得られる経験は色んな場面で役に立つ。レベルアップを目指すショアアングラーにはぜひともチャレンジしていただきたい。

使用タックル

ロッド:ソルティーステージKR-X SXJC-1032H80-KR
リール:ロキサーニパワーシューター
ライン:PE2.5号
リーダー:フロロ 30lb
ルアー:熱砂スピンブリーズ130S

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