徳島県のタチウオ状況&タチウオテンヤ70匹爆釣時の釣り方レクチャー【ハル氏連載 vol.3】 | カンパリプラス

掲載日: 2018/09/03

徳島県のタチウオ状況&タチウオテンヤ70匹爆釣時の釣り方レクチャー【ハル氏連載 vol.3】

徳島県阿南市周辺タチウオ状況レポート

今回は徳島県阿南市周辺の現在のタチウオの状況レポートと私がテンヤでタチウオ70匹を爆釣した時の釣り方をお伝えしたいと思います。

2017.10.08 赤灯台 70匹
2017.10.08 赤灯台 70匹

徳島県のタチウオは例年ですと7月から、早い年だと6月から釣れ出すのですが今年は何故か全く釣れず、8月に入ってもダメで8月の中頃になりようやく釣れ始めました。
例年なら釣れ始めは指4本5本といったドラゴンクラスが混じるのですが、今年は大きくても指3本サイズ、小さいのだと指1本サイズで全長も25cmくらいしかないタチウオの赤ちゃんが釣れたりしています。
しかも今年はタチウオの数が少ないようでボウズは当たり前、多い人でも3匹ほどしか釣れていませんでした。
また今年は異常な暑さに加えて台風の当たり年のようで8月に入ってからも台風の接近や直撃で海もかなりのダメージを受けました。
私のよく行く辰巳周辺も突堤の一部が壊れて通りにくくなっていたり、沖から大量の砂が波で押し寄せられて数メートル水深が浅くなっている所もあるようです。
私も8月に入ってから7、8回ほど辰巳に釣行していますがタチウオが釣れたのはその内3回だけ、しかも持ち帰りサイズは1匹ずつという、とても厳しい状況が続いていました。

2018.08.29 赤灯台 1匹
2018.08.29 赤灯台 1匹

しかし8月の後半になり少しずつ状況は上向きになってきたようで、釣り仲間がサイズは小さいものの19匹を釣り、中には指4本半長さも104cmというのも混じって釣れだしたようです。
まだまだ本格的な釣れ方ではありませんが、これから秋に向かって数もサイズも上がって行くものと思われます。
例年9月から11月はタチウオのベストシーズンですので、このレポートが掲載される頃には本格的なシーズンに入っていると思います。

テンヤで狙うタチウオの釣り方をレクチャー

2017.09.23 赤灯台
2017.09.23 赤灯台

さて私のタチウオ釣りなんですが、テンヤを使ったキビナゴの引き釣りがメインで朝マヅメになるとワームやジグといったルアーを使ってタチウオを狙っています。
以前はウキ釣りもしていましたがウキが沈んでからもしばらく待たなければいけないというあの独特の間が性に合わず、今はテンヤとルアーでの釣りになりました。

テンヤでのタチウオ釣りはキビナゴ等のエサをテンヤに巻いてキャストしますが、ルアーと同じような感覚で誘いを入れたりフォールさせたりと様々な攻め方が出来ますし、タチウオからのバイトが確実にルアーよりは増えますので、本当に面白い釣り方だと思っています。

特にタチウオの活性の低い時間帯はルアーよりもテンヤの方がバイトの数が格段に増えるようです。
朝夕のマヅメ時間の場合はタチウオの活性も上がってどんどんバイトしてきますので、ルアーの方が手返しも早くテンヤにはないアクションでの誘いも出来るので私自身もルアーをキャストすることの方が自然と多くなります。
また朝夕のマヅメ時はタチウオ以外の魚も釣れますので、やはりルアーの方が効率が良いように思います。

タチウオ狙いのテンヤはできるだけ軽い物を使用

私の使用しているテンヤは海や風の状況にもよりますが、できるだけ軽い物を使うようにしています。

ダイワ 快適波止タチウオテンヤSS ノーマル
SSサイズ(11g)
SSSサイズ(8g)

ダイワ 快適 波止タチウオテンヤ SS
ダイワ 快適 波止タチウオテンヤ SS

マルシン漁具タチウオJOYヘッド1本針
SSSサイズ(11g)

マルシン漁具 タチウオJOYヘッド SSS
マルシン漁具 タチウオJOYヘッド SSS

この辺りの重さをメインに使用していますが、風が強い日やタチウオが深いタナに居る時は15gから20gを使うこともあります。

タチウオ昨シーズントータル1300匹オーバーを釣った釣り方とは?

私が昨シーズントータル1300匹オーバー、仕事前のわずか2時間半でタチウオを70匹釣った時の釣り方ですが、ロッドティップを45度くらい上げた状態でのリフト&フォールで、ロッドの角度はそのままでリールを1回から5回やや早目に巻いて止めテンションフォールでバイトを出します。
この時のバイトの出かたは
テンションフォール中にガツガツっとバイトしてきたり
リールを巻いた瞬間にグンと乗ってきたり
テンションフォール中にフッとテンションが抜ける喰いあげのバイトがあったり

と様々なバイトの仕方をしてきます。
タチウオは早く沈むテンヤよりもゆっくり沈むテンヤを好むようで、重いテンヤよりも軽いテンヤの方が断然バイトの数が増えます。
このフォール中のバイトでも特に難しいのが喰いあげによるテンションが抜けるアタリです。
タチウオ釣りは夜の暗い中での釣りなので、ロッドティップが見えていない状態でタチウオがテンヤを喰いあげた時に出るテンションが抜ける感覚を感じ取らなければなりません。
重いテンヤだとテンションの抜ける感覚が分かりやすいのですが、8gのテンヤでこの感覚を感じ取るのは非常に難しいかと思いますが、最初は何となく違和感のような感じでアレ?何か違うなっていう感覚が分かってくるようになると思います。
私自身何度もフィールドに通って、この感覚を自分の物にした時は感動しました。
そしてこの感覚が分かるようになってからは周りよりも少しはタチウオが多く釣れるようになりました。
このテンションの抜けるアタリですが、実はすごく多くて日によっては釣果の3分の1くらいがこのアタリの時もあります。

テンヤでのタチウオ狙いに使用しているタックル

それからタックルも、より感度の良い物を使用することで、この感覚を感じ取れるようになると思います。

私の使用しているロッドは
G-クラフト セブンセンス ミッドストリーム MSS-962-TR
シーバスロッドですがガイドはトルザイトリングになっていて非常に感度が良いのでタチウオからのバイトがビンビン伝わってきます。

リールはシマノ 17エクスセンス 3000MHG
ロッドとの相性も良い感じで非常に軽いし特に巻きが軽くてスムーズなので、ストレスなく釣りに集中できます。

マイタックル
マイタックル
G-CRAFT MID STREAM MSS-962-TR
G-CRAFT MID STREAM MSS-962-TR
適合ラインPE(号):MAX#1.5、Best#1.2 適合ルアーウェイト MAX38g、BEST/MINNOW21g、VIB25g
amazonで購入
シマノ (SHIMANO) スピニングリール 17 エクスセンス 3000M HG
シマノ (SHIMANO) スピニングリール 17 エクスセンス 3000M HG
Mgボディに、瞬間起動の「NEWマグナムライトローター」を搭載し強さと軽さを追求。さらに瞬間的な水没にも対応する新生「Xプロテクト」、ドラグワークを駆使したやりとりに威力を発揮する「ラピッドファイアドラグ」など、スペシャルフィーチャーを多数搭載。
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ラインはPEの0.8号、リーダーはフロロの20lb+ワイヤーリーダー20cmでワイヤーリーダーの少し上に50mmから70mmのケミホタルを着けています。

テンヤにはアシストフックをその時の状況によって着けたり外したりしています。

タチウオが反応するアクションはその日その時間帯によって変わります

タチウオはどのアクションに反応が良いかというのは、その日その時間帯によって変わります。
ずっと同じアクションで釣れ続く日もありますし、キャスト毎に変えないと反応しないような日もよくあります。
タダ巻きが1番反応が良かったという日もありますし、フォールじゃないと反応しない日もあります。
色々なアクションを試してみると、他の人が沈黙している時に爆釣できることもあるかもしれませんよ。
これから秋に向かってタチウオの本格的なシーズンが始まります。
皆さんもテンションフォールや色々なアクションを試してみて下さい。
そしてテンションが抜けてティップがフッと軽くなる喰いあげのバイトでタチウオを釣ってみて下さい。
絶対に、ヨッシャーってなりますよ!

2017.09.08 大潟 56匹
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2017.10.07 辰巳北突堤 68匹
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