鹿児島県 落とし込み釣り、ヘチ釣り連載第1回(全6回予定)落とし込み釣り、ヘチ釣りの魅力と手軽な始め方【ソルト氏連載 vol.1】
落とし込み釣りとは?
関西ではメジャーな落とし込み釣りですが、鹿児島では落とし込み釣り、ヘチ釣りをしている人がほとんどいなくてヘチ釣りスタイルも全て総称して落とし込み釣りと呼ばれています。
以後、チヌ狙いでカニやイガイを堤防際に落としていく目印なしのヘチ釣り、さぐり釣りも落とし込み釣りとよびます。
落とし込み釣りの魅力は、
1.短時間でも釣果がでる。
2.50cmクラスも簡単にかかるので引きを楽しめる。
3.お金がかからない。
フカセ釣りなどは、こませが効くまでに時間がかかり、釣れるまでに時間がかかりますが、落とし込み釣りは、上から落ちてくる餌へ反応するチヌなどの習性をいかして口を使わせる釣りなので餌釣りでありながらルアーフィッシングやエギングのように短時間でも釣果が望めます。
6月~9月(場所によってはもっと長い)最盛期であれば、10分で数尾釣ることも簡単です。
ふつうの釣りなら大きな魚ほど賢く警戒心が強くなっているので釣りづらいですが、落とし込み釣りは反射的に口を使わせる釣りなので50cmクラスの大物も簡単にかけることができます。チヌの50cmクラスならば慣れたら簡単にあげれますが、ヘダイなど引きが強い魚がかかった時が大変です。
落とし込み釣りのタックル
タックルも専用のタイコリールなどではなくて、手持ちのスピニングリールやベイトリールなどでも可能です。(落としにくく、当たりにくいので釣果は下がりますが。)
ロッドは、アジングロッドなどでは感度は良くても50cm以上のサイズを上げるのが初心者には厳しいのでシーバスロッドやエギングロッドでの代用をおすすめします。
出来れば、穂先が柔らかく感度がいいものがおすすめです。
餌は、カニやイガイを干潮時にゴロタ場などで採集します。当たり餌がかたよる時があるので2種類用意することをおすすめします。食いがいい時は、イガイルアーやカニルアー、ワームなどでもチヌは食ってきます。
このようにタックル、仕掛け、エサにお金をかけずに始めることができます。
落とし込み釣り、ヘチ釣りの基本タックルと流用タックルのおすすめ
底までさぐるさぐり釣り、ヘチ釣りスタイルと目印を使って竿の長さ分の深さの糸を落とす落とし込み釣りでロッド、リールなどかわります。
底までさぐるヘチ釣り通常のタックル、仕掛け
ロッド ヘチ釣りロッド(通常の糸抜けのいいガイド)
リール タイコリール(ヘチ釣り用のドラグ無)
道糸 PE1.2号程度
スイベル
リーダー フロロカーボン2号
針 落とし込み針 2号程度
がん玉 ~2B 風や波が強い時は3B~
目印を使う落とし込み釣り通常のタックル、仕掛け
ロッド 落とし込みロッド(糸がぬけにくく、風でふけにくいUガイド)
リール タイコリール(ドラグ付落とし込み用)
道糸 PEもしくは、落とし込み用フロロやナイロンライン
目印付ライン
スイベル
リーダー フロロカーボン2号程度
針 落とし込み針 2号程度
がん玉 ~2B
落とし込み釣りがメジャーでないところは、落とし込み釣りとヘチ釣りがあいまいな扱いになっていますし、大きな釣具屋に行ってもタイコリール自体1種類しか置いていない。専用ロッドの取扱いがない。店員も理解していないのでロッドの特性も理解していないので自分で調べていかないと痛い目をみます。
私は、5年前に落とし込み釣りを始めたのですが、鹿児島の私がよく行く堤防は深くて目印ありでさぐるのには適さないです。最盛期でも底での当たりが多いです。しかし理解していないまま、釣具屋さんに話を聞いて買った結果が糸抜けしにくいUガイドの落とし込みロッドで、やりにくく手返しも悪く結局、ほとんど使いませんでした。
私が今使っている落とし込みタックルの紹介と、今から始める方へのおすすめ・注意点。
今では、シマノのルアーマチック86MLを使っています。そこそこのルアー用ロッドは、ガイドの糸抜けもいいのでおすすめです。
ロッド シマノ ルアーマチック86ML
リール ベイトリール 3、000円程度の最安値で買ったもの → タイコリール プロマリン海将黒鯛
道糸 PE1.2号 →PE2号
スイベル
リーダー フロロカーボン3号
針 ガマカツ 落とし込み用 針2号 カニ専用やイガイ用、チヌスペシャルなど
がん玉 B~4B
ロッドは、手持ちのを流用するならば、ルアー用ロッドがおすすめですが、磯竿でも使えます。50cmクラスがかかっても問題ないロッドを使いましょう。出来れば穂先が柔らかいほうが、当たりが分かりやすいですし、食い込みもいいのでおすすめです。シマノのルアーマチックシリーズは1万円以内で買えますし、ルアーフィッシングにも使えるのでコスパがいいです。
リールは、スピニングリールでもできますが、私はベイトリールのテクニカルブレーキを最高までゆるめて使っていました。最近、ベイトリールの調子が悪くなったのですが、その前は2Bでもするする落ちていきスピニングよりも使いやすかったです。タイコリールは5、000円ほどでも売っていますが、同じ商品でも個体差があり、回転性能が悪く餌が落ちていかないものもあります。バッククラッシュをしたり、巻き上げ力が1:1なので、大物を上げにくく、最初からタイコリールを使うのはおすすめしません。
ヘダイやマダイがかかった時に上げにくいですが、軽いがん玉でも自然に落としてストレスなく釣りをするためにタイコリール プロマリン海将黒鯛にしました。チヌの50cmクラスなら問題なく1:1のタイコリールでもあげれます。
道糸はPE1号以上をおすすめします。落とし込み釣りはチヌ以外に場所によってはスズキやマダイ、ヘダイもかかりますので、PE0.8号だと傷がなくても高切れする場合があります。
リーダーに必ず、根ずれに強いフロロカーボンを使いましょう。堤防際を落としていくので貝にすれてPEではチヌをかけた時に切れます。
なるべく、堤防際を落とす。濁りがある場所で落とし込みをする。足音などに気を付けるってことを最低限、注意すれば、食いがシブい時は初心者では釣りづらいですが、食い気があれば簡単にチヌの50cmクラスが釣れます。
ガンガン移動するのもコツです。限られた時間で回数を落とせば、その分、釣果も上がります。
今がチヌの落とし込み釣りのシーズンで始めるには釣れやすく楽しい時期です。是非、落とし込み釣りを楽しんでください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
半年 計6回の連載予定となります。
第2回.おすすめ仕掛けとタックル、違いとコツ
第3回.餌の違い、おすすめ
第4回.当たりの取り方、合わせ方
第5回.チヌのいなし方
第6回.落とし込み釣りのステップアップ
今後ともどうぞよろしくお願いします。