3月17日 ボーズかも知れない
今日のウネリの大きさは、何でだろう?

水島三瀬の一番高い、馬の鞍降り口の処を波が越して、水が滝のように落ちている。

「凄いな。一瀬も高場以外は、波が越していますね」

内場から見ていても、凄い迫力を感じるだけに、側に行ったら怖くなるだろうな。

「表には、出られそうもありませんね」

港を出るときに、今日の海の様子を説明し、内場に入る事を了承して貰った。

「今日は、もしかしたらボーズかも知れない」

そう覚悟しての出船だった。

鎌田さん親子に、息子さんの友人の染山さんを乗せて内場に走る。

潮は、ゆっくりと下りながら、潟に突っかけている。

ベイトは、海底にへばり付く様な感じで、魚探に出ている。

釣り始めて、1時間くらい経過したところで、鎌田(健)さんにアタリが来た。

上がってきたのは、良型のイトヨリダイ。

「良かった、釣れました」と、笑顔が朝日に輝く。

鎌田(潤)さんにもアタリが来た。

こちらも、イトヨリダイ。

「来たよ。アタリが来たよ」と、イトヨリダイを手に笑顔。

少しずつ、調子が出て来たようだ。

鎌田(健)さんに、またアタリが来た。

又しても、イトヨリダイ。

イトヨリダイの3連発。

このまま、調子が上がってくれ…と、思ったが、潮の調子がイマイチなのか、後が続かない。

「流すコースを変えます」

北東の風とウネリは気になるが、水深の深めのポイントにコースを変える。

すると、今度は染山さんにアタリが来た。

「さっきから、何か当たってました」

風の影響でアタリが取りづらかった様だ。

上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。

「まずは1匹釣れて、ホッとしました」と、笑顔が気持ち良い。

その、染山さんに、いきなり強いアタリが来た。

「やり取りしている時は、ドキドキしてくるでしょう」

と、聞くと

「はい、外れないかとドキドキします」

と、笑顔で返事が返ってきた。

上がってきたのは、35センチを超す良型の鰺。

「良い型の鰺ですね」

「はい、嬉しいです」と、爽やかな笑顔。

「ハタを狙って、瀬の駆け下がりのポイントに行ってみませんか」

「ハタが釣れると良いですね」

「頑張ってくださいね。後は、ハタのやる気スイッチが入って居てくれる事を、願うばかりです」

船を移動して、海底アタリを粘って攻めていく。

染山さんにアタリが来たが、エソだった。

少しポイントをずらして、攻めていく。

今度は、潮がゆっくりと北西方向に突っ込んでいく様になった。

「来た!」

鎌田(潤)さんに、強いアタリが来た。

ラインが出ていく。

竿も、大きく曲がっている。

「ゆっくりで良いですよ」

「あっ、外れた…」

掛かりが浅かったのか、針が外れとしまった。

「大丈夫、又来ます」

今度は、鎌田(健)さんにアタリが来た。

上がってきたのは、良型のガンゾウヒラメ。

染山さんにも、アタリが来た。

こちらも、良型のガンゾウヒラメ。

「良い感じのアタリでした」と、お二人の笑顔。

「後は、真鯛が来ると良いけどですね」

真鯛を狙って、頑張り続けている鎌田(健)さんに、又してもアタリが来た。

「チョット重いですね」

上がってきたのは、又してもガンゾウヒラメ。

真鯛を狙って、休まず頑張って竿を降り続けられた3人だが、大ウネリと北東の風という悪条件には、勝てなかった。

「また、次の機会に頑張りましょう」

帰りの海も、波が高かった。