1月17日強い西寄りの風
早朝の船着き場では、西寄りの風が強く吹いていた。

「海上では、既に風が出ているかも知れませんね」

今日のお客様の旭先生達と、風を気にしての出船となった。

赤灯台を出る頃には、海上は、白波が立ち始めていた。

「途中で、切り上げになるのかな」

「大島が、風を避けてくれそうな所に、入りますね」

しかし、島を越してくる西風に、海上は白波が高くなり始めていた。

なるべく、大島に近い処から、釣りを始める。

西寄りの風が強い割には、船の流れる速さが1ノット前後になっている。

最初のアタリは、船首で頑張っていた長友さんに来た。

上がってきたのは、オジサン。

「見かけは悪いけど、美味な魚だよ」

次のアタリは、旭先生とSさんに、ほぼ同時に来た。

魚探に大きな反応が出てきたのと、同時だった。

旭先生には、良型の真鰺。

「35センチは有りますね」と、笑顔になる。

Sさんに来たのは、イトヨリダイ。

「これも、白身で美味しい魚ですよ」

血抜きをして、クーラーに納める。

「今日は、釣果は厳しいかな」と、思っていただけに嬉しいヒットになった。

魚探に出てくる反応は、鰺の群の様だ。

旭先生に、良型の真鰺が連続ヒットしてきた。

長友さん、Sさんにもアタリが来ているのだが、風と波の影響で外れるみたいだ。

鰺狙いで頑張っている長友さんに、大きなアタリが来た。

ラインが引きずり出され、なかなか引き寄せることが出来ない。

船で差を詰めて、ゆっくりと体制を整える。

大きな魚影が、見えてきた。

「ニベです」

110センチ、13キロの大きなニベに、船上は大盛り上がり。

「どんげせんなんどかい。自分じゃ捌けんどな」

取り敢えずは、船の生け簀に入れておく。

今度は、旭先生に強いアタリが来た。

「良い引きをしていますよ」

風に押されて、ラインが出ている分、巻き上げに時間が掛かる。

「白甘鯛です」

1.5キロクラスの白甘鯛と、アオハタがダブルで上がってきた。

「良いですね。白甘鯛は最高ですね」

旭先生の笑顔が輝く。

Sさんにも、アタリが来ている。

「巻き上げ途中で来ました」

太った鯖が、上がってきた。

最近は中鯖が多かったが、今日の鯖は太っている。

風が強くて、釣り辛い中ではあるが、色々なアタリが出てくる。

長友さんにも、アタリが来ている。

「ホール中に来ました」

竿の曲がりから、良型の鰺を想像するが…。

「白甘鯛ですね」

これも、良型の白甘鯛が上がってきた。

「嬉しいです」と、長友さんの笑顔が輝く。

レンコダイも、ヒットしてきた。

時間の経過と共に、風の勢いが増してくる。

「余り、長くは出来ないな」

船の戻しを早くして、ベイト反応の有りそうな処を流していく。

旭先生に、アタリが来た。

「調子が良いですね」

指が回らない太さの鯖が来た。

「この大きさの鯖は、嬉しいですね」

しっかりと、抜きをする。

風が、北西に変わって、白波も大きくなってきた。

「切り上げ時かな…」

そう思っていたところに、旭先生にアタリが来た。

イトヨリダイが、上がってきた。

「これ以上は、厳しいかな」と、判断。

「引き上げましょうか」

北西の風に向かって、帰港した。

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