1月11日初釣りにブリ
今年の初釣りに、93センチ、8.5キロのブリの釣果。

アタリが来てから、船上に引き上げるまでの時間は、スリル満点の楽しい時間になった。

最初のアタリは、小さかった。

「何か来ました。そんなに大きくないかな」

と、ゆっくりと巻き上げに掛かった。

しかし、途中からKさんの表情が変わった。

ドラグ音が鳴り、ラインが勢いよく引き出される。

竿先も、海面に突き刺さらんばかりに曲がっている。

「ラインの結びは、自分で巻いたけど、大丈夫だろうか」

色々な不安や、大きな期待を持って、必死に巻き上げる。

やがて、海中に銀白色に光る魚体が見えてきた。

「ブリです。ここから、慎重に行きますよ」

海面近くでの攻防に、胸を高鳴らせながら竿を操る。

「取った!」

無事に、タモに収まった。

「初釣りの、最初の釣果が大物ブリでしたね。やりましたね」

Kさんと、ガッチリと祝福の握手を交わす。

師匠格の、Nさんも大喜びだった。

そのNさんも、アタリを捕らえている。

良型のサゴシが、ダブルヒットを交えて、竿を曲げてきた。

魚探に出てくるベイト反応が、海底から20メートル近い柱になっている。

その中を流していくと、何らかのアタリが出てくる。

いきなり、真下に突っ込むアタリが来る。

「おおっ、なんやろか」

Nさんも、竿を握る手に力が入る。

上がってきたのは、7キロクラスのニベ。

ベイトを追いかけていたのか、元気一杯の走りを見せていた。

Kさんにも、アタリがある。

レンコダイにウッカリカサゴ等々。

重量感タップリのアタリも来た。

慎重に巻き上げるが、後少しのところで針が伸びた。

「後少しだったのに、悔しいですね」

針が伸びたのは、本当に悔やまれる。

ポイントを移動する。

Nさんに、又しても強烈なアタリが来た。

最初のアタリと走り具合から「青物か」と、思われた。

ゆっくりと巻き上げていく。

姿を見せたのは、ニベだった。

8キロクラスの、元気の良いニベ。

少しずつ、クーラーも釣果が増えていく。

「初釣りでブリが来て、緊張感のある楽しい時間でした」

Kさんの笑顔が、輝いていた。

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