1月4日ハガツオが来た
「風が出るみたいね」

「北東の風が強くなるみたいですね」

出船する前に、風対策を考える。

「風が出る前に勝負しましょう。出てきたら、少しでも風裏を探しましょう」

風に苦戦するのを覚悟で、沖に出てみた。

前日の釣行時に、ベイトが確認できたポイントから、入ることにした。

潮は沖に払い出しているが、フラフラとして、流れがハッキリしない。

その事を、脇坂さん、中嶋さんに告げる。

魚探の航跡を見ていると、枯れ葉が風に舞うように、どっちに流れるかハッキリしない。

海底に張り付いた様な、ベイト反応の中を攻めることにした。

脇坂さんに、アタリが来た。

小型のニベが、上がってきた。

「海に帰します」と、脇坂さん。

口から浮き袋が出ていなかったので、直ぐに海に帰すことにした。

「このポイントは、昨日はサゴシが寄っていましたよ」

昨日の釣果について、伝える。

すると、脇坂さんにサゴシが連発してきた。

「塩焼きが美味しいかな」

釣ったら、美味しく頂く。

食の話題で、賑やかになる。

尾鰭近くを、何かに食い付かれた様な跡が有る、サゴシもいた。

「これは、海に帰します」

と、針をはずして直ぐに放流する。

この頃になると、北よりの風が強くなってきた。

海上に、白波が目立つようになってきた。

ウネリも高くなって、時折、目線に近いウネリが寄せてくる。

「風が少しでも、避けられそうな処に移動しますか」

風並みを背に受けながら、移動する。

移動した先で、ベイト反応を確認する。

すると、今日一番の反応が出てきた。

15メートル位のベイト柱が、並んでいる。

「良い反応があります」

脇坂さん、中嶋さんが直ぐに竿を出す。

脇坂さんに、大アタリが来た。

海面近くを、大きな魚影が走り回っている。

「この走りは、鰹かな」

「ブリではないね」

獲物が浮いてくるのを、タモを用意して待っていた。

「ハガツオだ」

4.4キロの大きなハガツオが、上がってきた。

「やったね。デカイね」

船上が、一気に活気づいた。

船を戻して、二流し目に入る。

直ぐにアタリが来た。

脇坂さん、中嶋さんのダブルヒットだ。

これも、かたの良い獲物のようだ。

強烈な走りが、強烈な突っ込みが楽しそうだ。

2匹ともに、無事にタモに収まった。

中嶋さんのハガツオが、3.1キロ。

脇坂さんのハガツオが2.8キロと、どちらも良型だ。

海上の波が益々高くなる前に、釣りあげることが出来て嬉しい。

益々強くなってきた風に、船が揺れる。

「何とかもう一匹」

そう思いを強くするが、風とウネリには勝てない。

中嶋さんが吊り上げたアカハタを締めとして、今日の釣りを切り上げた。

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