11月29日笑顔が一杯
「今日は昼前くらいから、風が強くなりそうですね」

「あんまり強く成らない良いですね」

「風が強くなる前に、沖のポイントから行きましょうか」

「楽しく、釣れると良いですね」

「タチウオは、どうですか」

「今の状況は、下り坂ですね。今日は、行きませんね」

「了解です。沖のポイントに真っ直ぐに行きましょう」

出発前の、船着き場での話。

赤木さん、村山さん、松本さんを乗せ、期待一杯で船を走らせる。

ポイントに着く頃には、水平線からお日様が顔を出していた。

ベイト反応の状況は「ベイトボールが海底付近に有ります。大小の固まりが集まっています」

期待を込めて、赤木さん、村山さん、松本さんが竿を出していく。

最初のアタリを捕らえたのは、松本さん。

54センチ、2.2キロの良型真鯛が朝日に輝く。

「やったね。良い真鯛が来たね」

祝福の声が、掛かる。

気になっていたポイントに、船を進めて行く。

ここから、楽しいアタリが連発する。

松本さんに続けと口火を切ったのは、赤木さんと村山さんのダブルヒット。

ニベがヒットしてきた。

村山さんのアタリは、針が外れたようだ。

松本さんにも、アタリが来た。

暫くは、ニベが連発。

小型のニベは、写真だけ撮って、海に帰す。

強い引きを楽しませる、ニベも来た。

「カンパチかと思っていました」

「私も、そう思いました」

船内に、大笑いが起きた。

唯一のアジのアタリを、赤木さんが捕らえた。

時間経過と共に、北西風が強くなってきた。

潟方向からの白波が立ち、ウネリも徐々に高くなってきた。

「チョット、移動します」

ベイト反応を探しながら、ゆっくりと移動する。

途中で「良い感じの反応があります。少し、流してみましょう」と、船を止める。

新たに出てきたベイト反応は、嬉しい魚が付いていた。

又しても、赤木さん、村山さんがダブルヒット。

獲物が真下に、突っ込んでいる。

「良い引きしているよ」

お二人が、楽しそうに笑顔でやり取り。

上がってきたのは、カンパチだった。

赤木さんには、カンパチがダブルで針掛かり。

「道理で、重たかったはずよね」

笑顔が船内に一杯になる。

松本さんも、アタリを捕らえた。

「これがカンパチなら、全員ヒットで嬉しいね」と、赤木さん、村山さんも期待を込めて見つめている。

上がってきたのは、見事なカンパチ。

「やったね。全員ヒットや」と、祝福の声が掛かった。

村山さんが、松本さんに負けじと、カンパチを追加。

船を戻して、流し直す。

赤木さんに、アタリが来た。

竿先がブルブルと、小刻みに震えている。

「鯖かな」

海中に見えてきたのは、スマカツオ。

「良いスマが来ましたね」、声が掛かる。

丸々太った、スマカツオが上がってきた。

「別名、トロカツオとも言いますよ」

「美味しい魚で、私は漬けが好きです」と、食の話に花が咲いた。

真鯛に始まり、ニベ、カンパチにスマカツオと、楽しい一日だった。

「帰りましょうか」

「楽しかったです」

笑顔満載で、帰港した。

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