9月21日海は大時化
お日様が顔を出す時間になると、北東の風が強く吹きだした。

大島の内場も、風が吹き付けている。

海上は、白波だらけになっている。

それでも、何隻かの船が竿を出している。

「アタリが出るかな」

そんな思いで、竿を出してみる。

塩田さんに、アタリが来た。

「何が来たかな」

不安と期待が入り混じる。

上がって来たのは、大きなエソだった。

黒木さんにも、アタリが来た。

コツコツコツと、竿先が叩かれる。

「チダイかな」

姿を見せたのは、大きなクサフグだった。

何匹かが、後を付いてきている。

内場は、クサフグが寄っている様だ。

釣りをしている間も、北東の強風が吹き寄せている。

スマホで調べると、風力は8mになっていた。

「港に帰りましょうか」

港に帰る途中の、猪崎鼻の前アタリは、白波もさる事ながら、ウネリが高くなっていた。

天気予報で言っていた様に、2mは有りそうなウネリになっていた。

船首からの波飛沫が、船の窓に叩き付けてくる。

内場に向かう夜明け前、港内で太刀魚を狙ってみた。

数は少ないが、ポツポツとアタリが来た。

大きいタチウオは、指5本クラスがヒット。

時には、リーダーが切られた。

細いリーダーは、タチウオの鋭い歯に、太刀打ちできない。

黒木さんのタチウオは、指3本クラスが多かった。

「アタリが来るけど、針掛かりしない」

「どこが、違うのかな」

釣り人を悩ませるのも、タチウオ釣りかも知れない。

塩田さんのタチウオは、指5本クラスが混じっている。

「去年は、もっと大きかったけどな」

「確かに、そうでしたね」

少しだけ、思い出話に花が咲く。

確かに、去年のタチウオは、指7本から10本クラスが上がっていた。

タチウオは、周期が有るのかもしれない。

5年くらい前にも、タチウオが当たった事がある。

この時は、目井津港前のタチウオが、良型揃いだった。

今年のタチウオは、アタリが有ったり無かったりと、バラツキが有る様だ。

朝日が上ってくると、急にアタリが出なくなる。

ベイトの数も、急激に少なくなっていく。

水深が浅い分、朝日が昇ると、深場に入ってしまうのかも…。

沖合でも、タチウオがヒットして来る。

沖合では、平均した大きさが指4本クラス。

時には、それ以上も期待できると、思っている。

#九州 #宮崎 #サーベリング #タチウオ