9月20日ベイトは真鯵
今日も、北東の風との闘いだった。

風に押され、船の流れも1.5ノット前後と早くなっている。

軽い仕掛けでは、着底が取り難い。

東原さん、加藤さん、赤木さんが徐々に重い仕掛けに変えていく。

魚探には、思っても居なかった、良いベイト反応が出ている。

「ベイトの正体は、鯵だと思います」

ゴマを散らした様なベイト反応は、真鯵の事が多い。

赤木さんにアタリが来た。

30センチ前後の真鯵が、上がってきた。

「此くらいの鯵がベイトなら、何かが付いているかも知れませんね」

少しだけ、「何か」に期待する。

しかし、船の流れの速さは、変わらない。

風に向かって、船を立てる事にする。

風で押される分を、エンジンの力でカバーする。

ベイト反応も、高さが出てきた。

仕掛けが真下に入る様になると、アタリが来た。

30センチ前後の真鯵が、ダブルでヒットしてきた。

船を立てて居る内に、北東の風が緩くなってきた。

船をドテラ流しにする。

ポツポツだが、真鯵のアタリが出てくる。

赤木さんに、良型の真鯵がヒットしてきた。

ヒットしてから巻き上げるまでに、真鯵の引きは楽しそうだ。

加藤さんにも、アタリが来た。

船首で頑張っている、東原さんにもアタリが来た。

ベイト反応が出てくれば、真鯵のアタリは続いている。

東原さんに、真鯵とは違うアタリが来た。

東原さんに良型のウッカリカサゴが、ヒットしてきた。

「この大きさなら、刺身が取れますね」

食談義に、話が弾む。

風は、段々と東に変わってきた。

加藤さんに、アタリが来た。

「鯵ですか」

「多分、鯵だと思う」

25センチクラスの真鯵が、ダブルで上がってきた。

鯵もダブルで針掛かりすると、重量感がある。

ベイト反応を探して、ポイントを移動していく。

しかし、時間経過と共に、ベイト反応が出なくなってきた。

こうなって来ると、アタリが出なくなってくる。

仕掛けが、真下に入るようになってきた。

下潮の動きが、悪くなってきたのかも知れない。

色々とポイントを変えてみたが、アタリが出なくなってきた。

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