7月30日北風と、海面に漂う雲
朝は、西よりの風が吹いて来ると思っていたが、吹いてきた風は、北風だった。

その北風に運ばれてきたのが、海面に漂う雲。

これは、沖向きに撮った写真。東を向いている。

これは、岸方向を向いて撮った。

西方向を向いている。

近くには、船が何隻か居るのだが、全然見えない。

時間としては30分くらいだろうか、動くことが出来なかった。

海上に雲が漂ってくる事など、初めての体験だった。

雲が切れて、周囲が見渡せるようになってきた。

ポイントに入って、ベイト反応を確認する。

蛇行した、ベイト反応が出ている。

「良い感じの、ベイト反応が出ています」と、期待は高まったが…。

梅垣さんが、直ぐに竿を出していく。

潮行きは、上り潮が北東に向かって流れている。

潮色も、良い感じだと思っていたのだが…。

期待の朝間詰めに、なかなかアタリが出てこない。

「ベタ凪が影響しているのかな」

ちょっと、考えさせられるくらいアタリが出てこない。

アタリが来たのは、風が北風に変わってからだった。

竿先をブルブルと震わせて、太った鯖が上がってきた。

鯖が上がった直後に、強いアタリが来た。

「何か来ました」

梅垣さんの声も、大物を予感させる。

獲物が突っ込みを見せた。

「あっ…えっ…」

やり取りを開始する前に針外れ…。

いきなりの、悔しい思いにさせられた。

この後に、暴騰の雲が流れてきて、動けなかった。

雲が晴れて、ポイントを移動。

小さいけれど、ベイト柱が出ている。

仕掛けを入れると、直ぐにアタリが来た。

「ゆっくりで良いですよ」

時折、竿が大きく叩かれる。

期待を込めて、獲物が見えてくるのを待つ。

「イサキです」

良型のイサキが、ダブルで上がってきた。

次のアタリも、直ぐに来た。

ヤズとウッカリカサゴが、ダブルヒットしてきた。

大鯖も、ポツポツとヒットしてくる様になってきた。

気になるのは、真鯵がヒットしてこない事。

「その内に、ヒットしてくるでしょう」

気楽に、アタリを待つ事にした。

そうしている内に、潮が変わってきた。

沖から、潟に向かって突っ込み潮に変わってきた。

潮の変化に併せて、ポイントも変えていく。

海底の窪みや、掛け下がりになっている処を攻めていく。

掛け下がりの肩口に、ベイト反応がある。

仕掛けを入れると、直ぐにアタリが来た。

梅垣さんの竿が、大きく曲がっている。

時にラインを引き出されながらも、少しずつ巻き上げていくが…。

「あっ…」

いきなり、竿先が跳ね上がるように、元に戻った。

「外れた…何で外れるの…」

梅垣さんの悔しさが、伝わってくる。

「また、来ます。頑張りますよ」

暫くすると、次のアタリが来た。

梅垣さんが釣りたかった、ハガツオが上がってきた。

「よっしゃ、良いですよ」

気持ちを新たにして、次に進む。

ポイントを変えると、直ぐにアタリが来た。

今度は、アヤメカサゴが上がってきた。

写真は撮らなかったが、大鯖も、ダブルでヒットしてきた。

しかし、潮が、又、変わってきた。

「着底か取れませんね」

下潮が、急に速くなってきた。

2ノット近くで流れ始めた様子。

近くにいる仲間達も、同じ事を連絡してきた。

風も南東に変わり、下潮は、真東に流れ始めた。

風と潮が、交差する釣りにくい状況になってきた。

「この潮では、釣りが難しいですね」

針外れで、逃がした大物への悔しさも残っているが…。

その悔しさは、次回にリベンジしたいと、思いを強くする。

納竿時間の少し前、梅垣さんと、状況を判断して帰港することにした。

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