2月24日鰤と真ハタ
鰤と真ハタ。

どちらも、その引きは強烈で、スリリングなやり取りが楽しめる。

鰤は、海面近くに上がってきてからの、最後の抗いが楽しい。

真ハタは、ヒットした最初の走りが重量感タップリで、これまた楽しい。

矢越さん、塩田さん、お二人の頑張りに焦点を当てる。

「来た!」

矢越さんの、アタリを知らせる声。

「大きいですか」

「それ程でも無いかな」

始まりは、そんな感じで、「カサゴかな」位の感じだった。

しかし、巻き上げる途中から、竿の曲がりが大きくなってきた。

ドラッグ音が鳴る。

ギアが逆回転して、ラインが引き出される。

気持ちが高ぶって「切れるなよ」と、誰しもが祈る様な気持ちになる。

やがて、海中にその姿が見えてくる。

「鰤だ!」

思わず声が大きくなって、竿を持つ手に力が入る。

姿が見えない内は「サメかもしれない…」と、見たくないサメの姿を想像することもある。

それだけに、黄色い尾鰭が見えた時は、喜びは倍増する。

海面に浮き上がった鰤を、タモに誘導する。

無事タモに治まると「やった!」と、又、声が出る。

92センチ、7.5キロの丸々とした鰤。

その重量感は、何者にも変えられない。

矢越さんと、ガッチリと祝福の握手をする。

矢越さんの鰤に、刺激を受けた塩田さん。

「私も、釣りたい」

仕掛けを入れる手に、期待を込める。

塩田さんが、海底近くを探っていた。

竿先が何かに引き込まれるように、海面に向かって突っ込んだ。

「来た!来ました!」

アタリが来た最初の竿先の突っ込みは、強烈だった。

竿が、船縁に張り付きそうな、強烈な走りだ。

塩田さんが力を込めて、獲物の走りを止めにかかる。

「根魚ですか」

「多分、根魚ですね」

初下ろしのシマノのリールが、塩田さんに力添えする。

重々しい走りが、やり取りの緊張感を高める。

獲物を巻き上げる途中で、ググッと強い引きが竿を持つ手に伝わる。

「そろそろ上がってきます」

海面に目をやる。

「見えた。ハタですよ」

焦げ茶色の魚体が、見えてきた。

ゴボッと、音がするように感じで、海面に浮き上がった。

「真ハタですよ」

塩田さんの直ぐ横で応援していた、矢越さんが声を上げる。

71センチ、4.5キロの真ハタ。

「やった。嬉しいです」

塩田さんと、祝福の握手をガッチリと交わす。

矢越さん、塩田さんの、喜びの笑顔が輝いた。

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