2月10日風の怖さ
今日は、此処まで強い西風が吹くとは予想もしていなかった。

前夜の天気予報でも、風警報は出ていなかった。

気圧配置で、くるくる変わる天気予報。

深場に出ていて、西風が白波を立てて吹いてきた時は、怖さを感じる。

朝の内は、真鯛のノッコミを予想して、浅場を中心に攻めた。

東原さんが、最初にアタリを捉える。

肉厚のガンゾウヒラメ。

砂場と岩場の混じる海域に多い。

真鯛の海域と重なるだけに、期待が膨らんだ。

次の当たりも、ガンゾウヒラメ。

「深場が良いかも」

そう考えて、船を移動する。

移動して直ぐに、風が変わった。

西風が強く吹き始めた。

岸方向から、ウネリが寄せ始め、船の揺れも大きくなってきた。

「このままでは、危険が増してくる」

そう判断して、鳥島、築島の島影に入る。

避難するときは、正面から風を受ける分、波飛沫も被る。

行こうと思っていたポイントに、入られない。

風の怖さは、この後も続く。

加藤さんが、築島の島影でオジサンを掛けた。

「真鯛を狙いたい」

大島沖に、移動する。

ベイト反応も、良い感じで出て来た。

加藤さんに、大アタリが来た。

ドラッグ音が鳴る。

なかなか浮いてこない。

「ゆっくり行きますよ」

相手の走りに耐えて、ドラッグ調整している時にリーダーが切られた。

「やられた…」

しかし、加藤さんの次のアタリは、早い段階でヒットしてきた。

「来ました」

アタリが出た瞬間を、私も見ていた。

綺麗に、竿先が突っ込んだ。

上がってきたのは、62センチ、2.5キロの良型の真鯛。

「やりましたね」

最初の悔しさが残っているだけに、加藤さんと祝福の握手。

少しだけ、気持ちがホッとした。

流し直しのため、船を戻していると、岸方向から風が来るのが見えた。

今度も、西風が白波を立てながら、近づいてくる。

チャンスタイムが来たと思ったら、西風の強風も来た。

「今日は、風に追いかけ回されている気がします」

風の強さに、着底が取れなくなる。

島影に移動するも、風が回り込んでくる。

東原さん、加藤さんと話して、切り上げる事にした。

少しでも、波飛沫が被らないように、ゆっくりと帰港した。

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