10月5日良い感じだね
久し振りの、凪の海。

潮切れも、まずまずの感じを受ける。

時折、黒い大きな魚が海面で跳ねる。

「マグロかな」と、思うくらいの大きさだ。

黒潮が、少しずつ近づいているからかもしれない。

今日の釣りのスタートは、山下さんに来た大物からだった。

何度も、ドラッグ音が鳴り、ラインが出ていく。

「後少し」と言うところで、スプリットリングから先がジグごと持って行かれた。

リングが弱かったのかも知れない。

山下さんが、一番悔しい思いをしているはずだ。

塩田さんにも、アタリが来た。

指4本クラスのタチウオが、ヒットしてきた。

「タチウオが来るのは意外だ」

湾内では、タチウオのアタリが遠退いているだけに、深場がポイントかも…。

山下さんには、良型の鯖がヒットしてきた。

塩田さんに、強いアタリが来た。

「多分、真鯛だと思います」

真鯛独特の、竿を叩くアタリが予想させる。

上がってきたのは、58センチ、2.5キロと丸々とした真鯛だった。

直ぐに、血抜きをする。

塩田さんには、良型の真鰺もヒットしてきた。

久し振りに感じる、良い感じの釣果が出ている。

下潮が良い感じで、走っているようだ。

船の周囲では、何かのナブラが立っている。

塩田さんや山下さんとも「良い感じの海ですね」と、話が弾む。

次のポイントへ移動しても、アタリはポツポツと出てくる。

塩田さんにイトヨリがヒット。

山下さんに、ニベがヒットしてきた。

「何か来ました」

山下さんの声がした。

「どんな感じですか」

「思いですね。余りは知らないです」

「カサゴかな」

そんな話をしていると、なんと、白甘鯛が上がってきた。

「良型の高級魚ですよ」

山下さんの笑顔が良い。

船の直ぐ横で、何かのナブラがたった。

塩田さんが、直ぐにルアーを投げ込む。

直ぐに、シーラがヒットしたが、上手く針掛かりしなかった。

「そこにいる」

山下さんの示す方向に、大きなシーラが見える。

直ぐに、塩田さんがキャストする。

「ヒット!」

背びれを出して、シーラが抵抗する。

塩田さんと、呼吸を合わせてタモに収める。

120センチ、10キロのデコッパチ。

大きな、雄のシーラだ。

シーラがヒットしたポイントは、他の船が集まっている処でもあり、直ぐに別の処へ移動する。

船首で竿を出していた塩田さんが、バタバタとキャスティングの用意をしている。

「どうしました」

「海面付近に、大きな魚の群が居ました」

「シーラですか」

「尾びれが、黄色く見えました」

「ブリか、ヒラマサか…」

と、考えていると、塩田さんに大当たりが来た。

ドラグから、ラインが引き出される。

ゆっくりと、時間を掛けて勝負する。

「上がり始めました」

やがて、獲物が見えてきた。

「ブリです」

91センチ、6.2キロのブリが姿を見せた。

「来ましたね」

塩田さんの笑顔が輝く。

移動したポイントでは、必ずアタリが出てきた。

塩田さんに、ウッカリカサゴもヒットしてきた。

昼を過ぎる頃に、潮が止まった感じになって、潮キレが悪くなってきた。

南東の風が強くなってくると、どうしてもアタリが鈍くなる。

「風が強くなってきましたね」

頃合いかなと、判断して帰港した。

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