5月5日渋いアタリの海

水平線から昇る朝日は、真っ赤に見える。

朝間詰めは、海も凪になっている。

船のスピードを上げて、ポイントに向かう。

ポイントに付くと、既に3隻ほどの船が来ている。

先着の船との距離感を狭めない様にして、流す位置を決める。

魚探には、既に大きなベイト柱が出ている。

上野さん親子、加藤さんに、竿出しを勧める。

上野さんの息子さんに、アタリが来た。

アヤメカサゴが、上がってきた。

「何か来た」と、元気な小学生だ。

加藤さんにも、アタリが来た。

良型のマハタが、上がってきた。

船釣りは初挑戦の加藤さんの笑顔が、喜びを物語っている。

マハタを釣り上げて、取り敢えず、気持ちは落ち着いた。

次の獲物を狙って、直ぐに仕掛けを落としていく。

すると「来ました」と、次のアタリを捉えた。

「これは、真鯛の引きですね」

「バラさないでよ」上野さんから、声援が飛ぶ。

時折、ドラッグ音もなっている。

慎重に、ゆっくりと巻き上げる。

69センチ、3.3キロの雌の真鯛だ。

しっかりと、神経締めを済ませる。

初船釣りで、初の真鯛は嬉しそうだ。

船を戻して、3流し目に入る。

今度は、上野さんの息子さん瑠唯君にアタリが来た。

この頃には、北東の風がやや強くなっており、風に押される波で船が揺れる。

真鯛のアタリでは無い。

上がってきたのは、良型の真鰺だった。

「この鰺、美味しそう」と、お父さんも嬉しそうだ。

4流し目に入る。

船首の方で、竿を出している瑠唯君に、アタリが来た。

「きたー」と、瑠唯君の大きな声がした。

竿先を力強く叩く、真鯛のアタリだ。

68センチ、3.4キロの真鯛は綺麗なピンク色している。

この後は、北東の風が徐々に徐々に、強くなっていく。

ウネリも、高くなり始めた。

「内場に行きますか」

「はい、行きましょう」と、上野さん。

北東の風を避けて、内場に入ると、風が弱く感じる。

内場は、波静かで良いのだが、アタリが少ない。

それでも、何とかアタリを捉えようと、ジギングと鯛ラバで攻める。

加藤さんのジギングにアタリが来た。

水深は30メートルと、浅い場所なのでのヒットだ。

上がってきたのは、1キロクラスのオオモンハタ。

「今日の締めは、オオモンハタでしたね」

と、加藤さんの笑顔が良い。

内場が波静かなのは、大島が北東の風を遮っていたから…。

北東の風が吹き始めて、水温が少し下がったようだ。

三人の竿にアタリは来るのだが、なかなか針に掛からない。

水温も下がり、アタリも渋くなっていた。

内場を過ぎると、時折、波飛沫上げながら帰港した。

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