3月5日やれる場所が無い

久し振りに、良い感じの潮目が入っていた。

青々とした上り潮と、やや緑色した下り潮がぶつかっている。

潮目は、さざ波が立っている。

潮目を中心に、ソーダガツオのナブラがあっちにも、こっちにも出来ている。

バシャバシャと、忙しそうにソーダガツオが走り回っている。

そんな潮目を中心に、釣りを開始する。

潮は、上り潮が0.6ノット前後で流れている。

竹本さん、Xさんがスロージギングで攻めるが、なかなかアタリが来ない。

「午後からは、風が出るかも知れない」

最近の不安定な天気を予想して、早めにポイントを移動していく。

竹本さんに、アタリが来た。

ゆっくりと、ラインを巻き上げていく。

丸々と太った真鯖が上がってきた。

久し振りに見る、太った良い感じの鯖だ。

本来ならば、この時期は型の良い鯖がもっとヒットしても良い筈なのだが…。

鯖の写真を取り損ねたまま、釣りを再開。

「あれ、風が止んだ」

「行くなら今の内ですね。移動しましょう」

100メートルの、ポイントに移動する。

沖合の海上には、北東からの白波がチラチラしているのは見えている。

「このポイントは、船が沈めてありますが、形は崩れています」

海底付近には、ベイト反応は出ている。

Xさんにアタリが来た。

「どんな感じですか」

「根魚みたいですね」

上がってきたのは、良型のオニカサゴ。

「こんな良型のオニカサゴは、初めて見るかな」

「棘が有りますから、気を付けてくださいね」

鰭などに有る棘に刺されたら、大変だ。

でも、美味な高級魚だ。

大切にクーラーに納める。

少しずつ、北東の風が吹き始めてきた。

沖からの白波も、あちこちに立ち始めた。

「もう一カ所、行きましょう」

古い魚礁の有るポイントに移動する。

移動する間にも、北東の風が強くなっている。

ポイントのベイト反応を確認して、直ぐに釣りを開始する。

Xさんにアタリが来た。

水深がある分、巻き上げも少しだけ時間が掛かる。

「白甘鯛が欲しいけどな」

と、期待して巻き上げる。

上がってきたのは、真ハタ。

「良い真ハタですね」

チョット嬉しくなる。

しかし、北東の風に煽られて、ウネリが高くなってきた。

「移動しましょう」

浅場に向かって移動するが、益々、北東の風が強くなってきた。

「この風では、やれる場所は無いでしょう」

「そうですね」

無理は止めようと言う判断した。

「帰りましょうか」

白波だらけになった海を後にして、帰港した。

船着き場に帰ってきたのは、午前11時前だった。

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