1月18日ロケット見上げて

内之浦から打ち上げられたロケットを見上げての釣りは、凪の海で快晴だった。

朝の内は、北西の風がやや強く吹いていた。

「9時過ぎには、止んでくるみたいですね」と、三浦さん。

「凪の海になると良いですね」と、旭先生。

お二人と共に、今日のポイントを目指して、船を走らせる。

最初に入ったポイントでは、風の影響もあって、1ノット前後で東に船が流される。

ベイト反応自体も、イマイチ良い感じではない。

海底近くを鯛ラバで攻めていくと、オジサンがヒット。

沖合の岩場でもないポイントで、オジサンのヒットは珍しい気がする。

潮自体の色は、少し緑が入ったような感じがする。

この色から推測して、二枚潮になっている気がする。

ポイントを移動しても、潮色は変わらない。

三浦さん、旭先生のラインを見ていると、ラインは南に向かい、船は北東に流されていく。

風は、真西になったり、北西になったり、時に真北にと短時間で方向が変わっている。

「二枚潮に成って居るみたいですね」、潮を観察していた三浦さんの意見。

「どんな風に船を流せばいいかな」と、私も考えながら潮に対応する。

三浦さんに、強いアタリが来た。

「どんな感じですか」

「叩く感じはないですけど、重いですね」

上がってきたのは、キジハタ。

一瞬「アオハタ」と、思うくらい縞模様が出ていた。

キジハタの口からは、イジメタコが出ていた。

このタコを餌にしていたようだ。

旭先生にもアタリが来た。

「殿様の魚」と言われていたホウボウ。

刺身を食したことがあるが、甘い感じがして美味しい。

良型のレンコダイも続けてヒットしてきた。

「もうすぐロケットが上がる時間ですよ」

ロケットの話も出ていた。

青空を見上げていたら、南西の方向から大空にロケットが上がってきた。

青い空にロケットが銀白色に輝いて、宇宙に飛んでいった。

「下町ロケット」の音楽が頭の中に流れた。

ロケットを見上げていると、旭先生にアタリが来た。

良型のカイワリが上がってきた。

この頃になると、朝の内に吹いていた北西の風も止んで、海は凪になってきた。

お日様の光が、暖かい。

三浦さんにアタリが来た。

動きの悪い二枚潮に対して、仕掛けを色々と工夫して海底付近を攻めていく。

「ラインが出ます。良い感じの引きですね」

落ち着いた対応が、安心感に繋がる。

56センチ、2.1キロの綺麗に真鯛。

「この潮で、真鯛が出てきたのは嬉しいですね」と、笑顔だ。

旭先生にもアタリか来た。

竿先を叩くアタリに「真鯛が来た」と、連想する。

海中を覗いていると、赤い魚が上がってきた。

大きなレンコダイが、上がってきた。

「真鯛ではなかったですね」と、チョット残念そうだった。

少しでも、潮の動いていそうな処に、船を持っていく。

しかし、何処の潮も二枚潮の感覚が抜けない。

後は、仕掛け自体に工夫をして、魚の反応を良くしたい。

集魚効果を狙って、キラキラするフィルムを針に付けたり、タコベイトをセットしてみたりしていく。

旭先生にアタリが来た。

良型のイトヨリダイが上がってきた。

次のアタリは、ホール中に来た。

最近のアタリの傾向なのか、ホール中にアタリが出る事が多い。

このアタリも、ホール中に何度もバイトしてきた。

「よっしゃ、来ましたよ」

ホール中のバイトは、真鯛の確率が高いと思って上がってくる獲物を待つ。

「見えてきましたよ。赤いですよ」

「あれ、真鯛ではないです」

大きなチカメキントキが上がってきた。

「珍しい魚が来ましたね」

昨年もこの辺りでヒットしている。

それ以来のチカメキントキで、ほぼ一年ぶりくらいだ。

少しずつアタリが出ているが、風が南に変わってきた。

徐々に波も出始めたこともあり、帰港することにした。

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