1月12日苦戦の海

動きの悪い潮に、大苦戦の一日になった。

鯛ラバも、ジギングも、全ての仕掛けが真下に落ちていく。

同じ処を叩くだけの感じに、なっている。

朝は雨が降っていた事もあって、雨が止むまでの間、船着き場で待機。

出船の準備をしながら、天候の回復を待つ。

雨が止んだのは、9時前になってからだった。

「この雨で、海は風が有るかも知れません」

風と波を警戒しながら、裸バエを過ぎてポイントを目指す。

沖合に出るほどに、北東の風が強くなってきた。

所々に「ウサギが跳ねている」白波が立っている。

「此処まで来ましたが、風が強くて波も高いです」

「安全第一で、内場に入ります」

仲間の船も、風と波を警戒して、内場にいるようだ。

内場に入り、ベイトの状況を確認。

ベイト柱が立っているのを見つけた。

清水さん、宮田さん、堀部さん、内田さんが揃って釣りを開始。

最初のアタリは、堀部さんに来た。

「何か怪しい引きです」

上がってきたのは、大きなエソだった。

次の当たりも、堀部さんに来た。

上がってきたのは、肉厚のガンゾウヒラメ。

内場に多い魚だ。

釣りをしながらも、北東の冷たい風が気になり、アタリが続かない。

「潮が動いてないですね」

満潮の潮止まりになっている。

ポイントを変えて、根魚狙いに的を絞る。

15メートル前後の浅場で、ハタやカサゴの根魚を狙う。

最初は、ペラやモンガラハギに手を焼いた。

ポイントを少しずつ変えていくと、アラカブが当たり始めた。

堀部さん、清水さん、内田さんがアラカブを釣り上げる。

ポイントを、内場の浅い岩礁帯に、移動する。

此処の狙いは、アカハタ。

しかし、浅場のハタ狙いも、動かない潮に翻弄される。

仕掛けをどんなに工夫しても、アタリが出ない。

アタリが来た、と思っても魚が触る感じだけ…。

「潮が動かないと厳しいですね…」

思わず、口から潮に対しての愚痴が零れる。

そんな厳しい中でも、ポツポツとアタリは捕らえていく。

堀部さん、清水さんが、アカハタのアタリを捕らえる。

今日の潮では、連発は望めない。

「諦めず、竿を出し続けるだけ」

と、皆さんの粘りに感服する。

岩礁帯のポイントの移動を繰り返す。

納竿時間の迫る中、締めにアタリを捕らえたのが宮田さん。

良型のアカハタが上がってきた。

バイトのみのアタリに、苦戦してきた中での1枚は嬉しい。

その後、沖合のポイントに移動するが、アタリもバイトも出てこなかった。

「釣りの中で、動かない潮が最大の難敵だろうね」

口惜しいけれど、潮の動きに苦戦させられた一日になった。

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