1月6日波濤を越えて

港を出て、ポイントに向かう途中の波は凄かった。

波の高さが、3メートルは有るように見える。

まるで波の大山を超えているかのような、恐さも感じた。

先に行ってる仲間に連絡すると「凄い波とウネリだね」と、困惑している様子が分かる。

「様子見で、場所を移動しますか」

「移動する前に、一流しだけしてみます」

牛衛さんと仁部さんは、家族付き合いされるほどの大の仲良し。

「波の揺れに気を付けてください」

お二人同時に、鯛ラバからスタートする。

潮は、ゆっくりとした上り潮が、1ノット前後で真北に流れている。

船を走らせていると、固まって出ているベイト反応も、船を止めて流し始めると、全容が確認できる。

「海底付近に、良い感じのベイトボールがあります」

やや強く吹いている、北東の風に向かって船が流れていく。

船を押す上り潮の流れが、風に勝っているのだろう。

釣り開始しして、その一投目。

牛衛さん、仁部さんに同時にアタリが来た。

竿先を叩くような、真鯛のアタリ。

お二人共に、ラインが引き出される心地良い引きを、楽しんでいる。

上がってきたのは、良型の真鯛。

牛衛さんの真鯛が53センチ、1.8キロ、仁部さんの真鯛が65センチ、3.5キロと出足か良い。

「今日の仕事は終わったかな」と、お二人の笑顔が良い。

ここから暫くは、流す度にアタリが来る。

良型のガンゾウヒラメ、良型のアカハタが連発してきた。

「一流しに一度はヒットしてきますね」

牛衛さん、仁部さんの笑顔が朝日に輝く。

この笑顔に負けた様に、はじめ高かった波も少しずつ治まりを見せ始めた。

アヤメカサゴも、お二人に交代交代でヒットしてくる。

少しずつ、クーラーの中が賑やかになってきた。

波が少しずつ治まりを見せてきた事もあり、船を流すコースを少しずつ沖に移動していく。

「ベイト反応はどうですか」

「薄くなったり、ボール状に出てきたりしています」

「潮が抜けるところと、絡むところが、交互に有るみたいです」

潮の状況を読みながら、仕掛けを調整していく。

「何か来ました」

牛衛さんが、微妙なアタリを的確に捉える。

良型の真鯛が、上がってくる。

仕掛けを上手く潮に乗せて、流していく。

「バーチカルよりも、仕掛けが斜めに出て行く方が良いですね」

牛衛さん、仁部さんにアタリが来ている。

良型のアオハタとレンコダイがダブルヒット。

レンコダイは、良型が続けてヒットしてきた。

ツーショットで釣果写真をパチリ。

「また、何かヒットしました」

真ハタが上がってきた。

牛衛さんの釣果も、仁部さんの釣果も順調に上がっていく。

「風が南が入るようになってきましたね」

風の変化で、再び波が出る前に移動する。

「少し走ります」

20分ほど走って、港近くのポイントに移動する。

「海底のベイト反応は、少し浮き上がっています」

暫く、流していく。

風が、南から真東に変わる。

仁部さんに、アタリが来た。

牛衛さんにもアタリが来たが、惜しくも途中で針はずれ。

「真鯛ですね」

「そうみたいですね」と、笑顔で返事が返ってくる。

良型の真鯛が、上がってきた。

この真鯛が上がった後、今度は北西の風が強くなってきた。

「帰りますか」

船着き場に帰ると、仲間が待っていてくれた。

「3キロの真鯛を頭に、釣れましたよ」

笑顔で、仲間に報告する。

車で来てくれた仲間も加わって、釣果話が盛り上がった。

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