11月7日落とし込みとロックフィッシュ

水平線から、綺麗な朝日が上がる。

「今日もよろしく、お願いいたします」と、挨拶する。

9時前に、風が北北東に変わった。

北北東の風が強くなり、ウネリも高くなってきた。

最初に入ったポイントでは、なかなかアタリが出ない。

ベイト反応も、まずまずある。

潮色も青く、透明感があって良い感じ。

流れも、下り潮だが、0.7ノット前後と釣りやすい。

「何故、アタリが出てこない」

海が時化始めてきただけに、少々の焦りを感じる。

「ポイントを移動しましょう」

ウネリを乗り越えて、移動したポイントはベイト反応が余り出ていない。

本日のお客様は、かめや釣り具宮崎店(神宮店)の岡本さんと真田さん。

岡本さんが、仕掛けを変更。

「落とし込み釣りをやってみます」

仕掛けを落としていくと、直ぐにベイトが針掛かりした。

「多分、アジゴですよ」

すると、直ぐに竿先に変化が出た。

「何かが来ている。アジゴが暴れている」

竿が、大きく綺麗な弧を描いた。

「来た!」

針掛かりした獲物が、グングンと力強い引きを見せている。

「青物ですよ」

「この落とし込み釣りは、楽しい!」

岡本さんも、真田さんも笑顔で、この時を楽しんで頂いている。

丸々とした、鰤が見えてきた。

77センチ、4.5キロの鰤(ハマチ)が上がってきた。

しかし、好事魔多しなのか、北北東の風が益々強くなって、この後移動を余儀なくされる。

大島の内場に移動する。

「ロックフィシュやりましょう」

真田さんの得意とする“ロックフィシュ”から、再開することにした。

10メートルから20メートルの、浅場を攻める。

真田さんにアタリが来た。

上がってきたのは、アカハタ。

「良型ですね」

真田さんの笑顔が良い。

岡本さんにもアタリが来た。

これも、良型のアカハタだ。

「ロックフィッシュも楽しいね」

船上が賑やかになってきた。

釣果を手にして、笑顔が広がる。

楽しい時間がやってきた。

アカハタが、お二人に連発してくる。

小さいアカハタは、全て放流。

「大きくなって、遊んでね」と、一声掛けて海に帰す。

今度は、生き餌を使ってヒラメ釣りにトライ。

活きたアジゴを餌に、ヒラメを狙う。

岡本さん、真田さんがジッとアタリが出るのを待つ。

岡本さんの竿に、明確なアタリが出てきた。

「何時アワセを入れたらいいかな」

「相手が走るのを待ちましょう」

「ヒラメは、待ちが大切ですね」

竿先が突っ込んで、ビシッとアワセが入った。

しっかりと針掛かりした。

しかし、可成り巻き上げたところで、竿先から反応が消えた。

ハリスが切られていた。

「何で切れるか…」

口惜しいが、次の生き餌を入れていく。

直ぐにアタリが来た。

本ヒラメではなく、ガンゾウヒラメだった。

「ガンゾウヒラメも、生き餌に食いつくんだ」と、変な関心をしてしまった。

真田さんにも、何かのアタリが来た。

アワセを入れ、巻き上げる。

生き餌に食いついたエソに、何かが付いている。

「イカです。コウイカが付いています」

イカの後ろから、タモを入れて無事捕獲。

コウイカは、別名「墨イカ」とも言う。

一瞬の油断が「あっ!」と、船が墨だらけになってしまった。

せっせと洗い流す。

これも、大変な作業になった。

みんなで、大笑いしながら墨を洗い流す。

「締めは、コウイカでしたね」

本命としていたタチウオのアタリは有ったが、針掛かりまで行かなかった悔しさは有る。

しかし、笑顔一杯で、帰港した。