9月16日波が落ちた、沖に出られる
久し振りに、大海原に船を漕ぎ出した気持ちになった。

風も、朝の内は北西の風が吹いている。

一方で、潮自体の流れは上り潮なのだが、潮色は緑掛かった“菜っ葉潮”になっている。

時化の期間が長かった分、潮に変化が起きているのかな。

黒潮は、日南に近づいているみたいなのだが、潮切れがイマイチ良くない。

朝一に入ったポイントでは、指3本くらいのタチウオが塩田さん、右田さんに連発してきた。

郡山さんにもアタリが来た。

上がってきたのは、良型の鯖だった。

この流れで行けば、釣果アップになっていくかな…と、思っていたが…。

潮が動かなくなったこともあり、アタリも出なくなってきた。

他のポイントにいる仲間達にも、状況確認の連絡を入れてみた。

「潮が動かん」

「全然アタリが出ない」

等々の、芳しくない情報が次々と入ってくる。

移動する事を考えていた時、塩田さんにアタリが来た。

ラインが思い切り出ていく。

漸く走りが止まった時は、140メートルくらい走られていた。

そこから、ゆっくりとラインを回収していく。

やがて見えてきた獲物は、久し振りのニベだった。

8キロクラスの丸々としたニベだった。

ここから再スタートと、思ってもなかなか良い方向に向かない。

思い切って、ポイントを移動する。

水島周囲には、沖から透明感のある「良い感じの潮」が入ってきていた。

しかし、その潮の中は流れが速すぎる。

2ノットから3ノット近くで流れている。

この潮の中でも、不思議なくらいにアタリが出ない。

潮の落ち着くところを探して、移動していく。

途中で、ベイト反応のあるところでは竿を出してみる。

水深30メートルくらいの浅場では、真鯛かなと思われるアタリも来たが、針はずれ…残念。

結局、動かない潮のポイント、潮が速すぎるポイント等々を攻めてみたが、苦戦の連続だった。

釣りは、苦戦の一日だったが、旧知の友達と過ごせた楽しい一日でもあった。

今は廃刊となってしまったが、「釣春秋」に投稿していた頃からの友達の、高井さんが来てくれた。

郡山さんと一緒に「ジグパラ」のテレビ取材。

苦戦の釣りになったが、カメラを持って取材する姿はあの頃と変わらない。

何時何処であっても、笑顔で話しかけてくる高井さんの姿勢は、多くの釣り人から好感を持たれている。

これからも益々元気で、釣りの発展に頑張って頂きたい。

「高井さん、ありがとう。今日一日、お疲れさまでした」(^^)/