7月16日スタートはフグから
竿先にアタリが来る。

小気味よく、竿先を叩くアタリ。

「何かな、鯖かな?真鰺かも」

色々と想像を働かせる。

上がってきたのは、丸々とした金フグ。

「これ、食べられますか」

「食べられますが、慣れた人に裁いてもらった方が良いかな」

「特別、毒はないですが、気になります」

「じゃね持って帰ります」

フグの猛攻撃から始まった今日の釣り。

「果たして、どうなるのやら…」

潮色は昨日よりも良くなっている。

透明感も出てきて、ラインが深いところまで見えている。

流れは、下り潮が1ノット前後で流れているが、下潮は余り動いて無いような気がする。

上滑りの潮になると嫌なのだが…。

「ポイントを深場に移動してみましょう」

深場なら、フグも居ないのではないかと思っての移動。

ポイントの手前で、ベイト柱が出てきた。

「良い反応が出ています。仕掛けを落としてみましょう」

ベイト柱目掛けて、仕掛けを落としていく。

「ヒット、何か来ました」

渡辺さんにアタリが来た。

「何か来ました」

立山さんの奥様にもアタリが来た。

ダブルヒットだ。

どちらも、フグのアタリとは違っている。

渡辺さんのアタリは、真鯛のような強い引きを見せている。

奥様のアタリは、丸々とした鯖だった。

渡辺さんのアタリは、50センチ超の良型の真鯛だった。

ベイトには、真鯛が付いていた。

良い感じになってきた。

奥様には、大小の鯖がポツポツとヒットしてくる。

船の流すコースを、少しずつ沖にずらしながら探っていく。

新たなベイト反応が出てきた。

釣り始めから、ジグをしゃくり続けていらした立山さんにアタリが来た。

竿先が、海面に向かって突き刺さる感じだ。

ドラッグ音も鳴り、時折ラインが引き出される。

「良い感じですね」

立山さんも、リールを巻く手に力が入る。

64センチ、2.6キロの見事な真鯛だ。

立山さんご夫婦の笑顔が素敵だ。

時間の経過とともに、潮の流れが少しずつ速くなってきた。

下り潮が、時折2ノット近くで流れ始めた。

「ライン立てをお願いできますか」

「良いですよ」

渡辺さんの要望で、船を動かしてラインがバーチカルに成るようにしていく。

潮上に船首を向けて、風の方向を考えながら調整していく。

渡辺さんにアタリが来た。

「何?」

「根魚だと思います」

上がってきたのは、良型のウッカリカサゴ。

「ベイト柱には、何かが付いている筈」

そう考えて、魚探を見ながら仕掛けがまっすぐ落ちるようにしていく。

しかし、なかなかアタリが出ない。

そのうちに、ベイト反応も無くなってしまった。

「ポイントを変えましょう」

2ノット以上の流れになった下り潮を避けられそうな浅場に移動する。

すると、立山さんに強烈なアタリが来た。

凄い勢いで、ラインが出ていく。

「船で追いかけます」

渡辺さんが、立山さんの船首に移動を手伝っている。

船首に立ったときに、獲物の走りがもっと強烈になった。

「あっ…」

ラインが切られた。

「残念…」

この後は、アタリが止まってしまった。

日差しが熱くなってきたこともあり「帰りましょうか」

立山さんの奥様が釣られた、カサゴを最後に帰港した。