6月13日 朝早くから
夜釣りをしていた船だろうか、沖合から漁船が戻ってくる。

その漁船を見ながら、船を走らせる。

目指すポイントに向かって走りながら、風が気になっていた。

早朝の5時過ぎには、北東の風が吹いていた。

沖合に進むに従って、ウネリも高くなってきた。

「何で、こんな朝早くから風が有るか…」

チョット離れたところにいる船は、ウネリの間に入ると見えなくなる。

しかし、走っている間のベイト反応は良い物になっている。

所々にベイトボールやベイト柱が出来ている。

潮は、下り潮になっている。

流れの速さは、0.7ノット前後なのだが、下潮が上りになっている。

要するに二枚潮になっている。

ベイト反応の良いところを探して、竿を出していく。

一投目に、いきなりのアタリが来た。

重量感のある引きを見せている。

上がってきたのは、35センチ前後の真鰺。

この型の真鰺が、ポツポツだがヒットしてくる。

私から少し離れて竿を出している大磯先輩も、鰺がヒットして居るみたいだ。

ドラッグを少しゆるめにしていると、ラインが引き出されるくらいの引きだ。

また、今日の海は流れ藻が多くて、ラインやスクリューに絡まるくらいだ。

その流れ藻の中に、黄色がかった茶色の魚がジッとして横になっている。

「死んでいるのかな」と、思ってタモで掬おうとしたら、直ぐに逃げていった。

深く潜りはしないが、流れ藻に隠れるようにして逃げていく。

後で、知り合いの漁師さんに聞いたら「それはマツダイという魚よ」と教えて貰った。

良型の鰺は、入れ食いではないが、ポツポツと当たってくる。

また、時間の経過と共に北東の風が強まってきて、波も徐々に高くなってきている。

波の高さが2メートルは有りそうに感じるくらいだ。

走りながら波が正面から来ると、船首が波を掬いそうになる。

どうしようかとチョット迷ったが、昼からは用事もあったので此処で帰ることにした。

大磯先輩に連絡すると「俺も、波がこれ以上高くなるようだったら直ぐに帰る」との返事だった。

明日は、午後から少しずつ天気が下り坂。

行けそうなら、午前中だけでも出てみたい。