2月3日 アタリが強烈、風も強烈
東の空がゆっくりと明るくなってきた頃。

「少し風が出てきましたね」

「取り敢えず、沖防のイカに行きますか」

と、ウネリの寄せる沖防に出てみた。

大きなウネリは寄せてくるが、風は出ていない。

「野瀬に行ってみますか」

と、野瀬に向かって船を走らせる。

「沖は今の時間は、風が出てないですね」

「行けますか?」

「チョット行ってみましょう」

と、沖合70メートルのポイントに向かって、船を走らせる。

昨日から出ているウネリは、大きいが風が無い分釣りが出来る。

「風が出てこない内に頑張りましょう」

一流し目は、ベイト反応が少なく感じる。

「下潮が抜ける感じがしますね」

潮は上り潮が入って、良い色しているのだが、下潮の動きが悪い感じだ。

そんな感じの潮だが、二流し目に塩田さんに強烈なアタリが来た。

いきなりの強烈なアタリに、ラインが出ていく。

体制を整えて、反撃開始。

時折、頭を振る様な引きに「真鯛かな?」

しかし、上がってきたのは8キロクラスのニベだった。

「真鯛みたいなアタリを見せていましたね」

「途中まではチョット期待しました」

狙いの真鯛ではなかったが、強い引きは楽しめた。

チャンス到来と思った時、北西の風が強くなってきた。

「風が出てきましたね」

「ウネリも何となく高くなってきた感じがしますね」

「白波が立ち始めたら、場所を移動しましょう」

何かが触ってくるアタリがある分、粘っていたいのだが…。

水島の表側は、波を被り始めた。

3瀬の低いところは、波が越している。

北西の風も段々と強くなり始め、潟からの白波が大きくなってきた。

ジグを入れると、何かがあたってくる。

ぎりぎりまで粘るが、安全が第一。

「沖はウネリが高くなっているので、内場の方に入ってみましょう」

北西の風が吹いている内場も、白波だらけになっている。

しかし、至る所に大きなベイト柱が立っている。

ジグを入れるが、強烈になってきた北西の風に翻弄される。

「今日は諦めて帰りますか」

「そうですね。諦めましょう」

強烈なアタリを楽しんだが、強烈な北西の風に負けた日だった。