12月24日 雨のクリスマス
「午前中は何とか保つかもしれませんね」

「昼から、雨が激しくなるみたいですね」

「雨風が激しくなるようだったら、帰ってきましょう」

空に広がる雨雲を眺めながら、船を進める。

ベイトの居るところ、居ないところがハッキリしている。

潮は昨日と違って、下り潮が南に流れている。

渡辺さんが、最初のアタリを捕らえた。

塩田さんも、強いアタリを捕らえた。

しかし、どちらもやり取りの途中で針はずれ。

ジグから感じる下潮の冷たさが、影響しているのかも。

Bさんも頑張って竿を振っている。

大きなエソに困っている様子。

渡辺さんが、アタリを捕らえた。

上がったのは、渡辺さんの身長ほどもある、大きなアカヤガラ。

「これは、美味しい魚なのでキープ」と、クーラーへ。

鰺子の泳がせ釣りをセットしていた、塩田さんにアタリが来た。

泳がせ釣りに使用している、大物用の竿がいきなり舞い込んだ。

「来た来た」

上がってきた、良型のニベだった。

「青物のアタリが欲しい」という塩田さんの願いは通じないのかな…。

時間の経過とともに、アタリが出なくなってきた。

ポイントを色々と変えながら竿を出していくが、ベイトが少なくなってきた感じがする。

そんな中で、渡辺さんにアタリ。

良型のアヤメカサゴが上がってきた。

午後からは、雨も降り始めた。

「雨も降り始めたし、エギングに変えてみる」

イカのポイントを移動しながら、エギでイカを誘う。

Bさんと渡辺さんのお二人がエギ、塩田さんが鯛ラバを引いていた。

すると「何か来た」と、塩田さん。

小さいけれどシブ鯛が上がってきた。

「白点のシブですね。この時期に珍しいですね」

寒い雨の中の、意外な釣果だ。

「このポイントで、イカが出なかったら帰りましょう」

と、テトラ周りを攻めてみる。

三人一斉にエギを投入。

投入して直ぐに、塩田さんの声がした。

「来ました。初イカです」

良型の雌イカがヒット。

「初めてイカを釣りました」と、塩田さんも笑顔。

「このイカは雌だから、雄も居るはず」

その後も、暫く頑張ったがアタリは続かなかった。