10月11日 伸ばされた!切られた!
50メートルから100メートルの浅場で、新しいポイントは無いだろうか。

私の知らないポイントは、幾らでもあるだろう。

そんな思いで、沖に出てみた。

北東からの、波長の長いウネリが寄せている。

これに大きなタンカーが通ると、ウネリの波長が増幅されるような気持ちになる。

「此処は、瀬があるけどベイトが居ないな」

「あれ、瀬は無いけど、ベイトが固まっているな」

魚探を見ながら、小さな瀬か魚礁かなと思われるポイントを過ぎた処に、蛇行したベイトが映し出された。

近くには、船の先輩の大磯さんの船も見える。

蛇行しているベイトや、海底から浮き上がったベイトなどの反応がある中に、仕掛けを落としてみた。

一流し目、二流し目とアタリが来ない。

三流し目「これでアタリが来なかったら移動しよう」と思ったとき、ゴツゴツとアタリが来た。

いきなり真下に強烈に突っ込む。

ドラッグを調整しながら、走りが止まるのを待つ。

止まったら、巻き上げる。

しかし、10メートル位巻き上げたら、その倍走られる。

3度目の走りを少しドラッグを締めて、溜めていた…。

スンッと言う、何かが抜けた感じがした。

巻き上げてみたら、針が伸びていた。

2分の0の針では、小さかったのだろうか。

このポイントは、それで諦めて次に移動。

暫く魚探を眺めていると、海底が小さく盛り上がったところにベイトが居る。

潮上に入り、ベイトの上を通ると予想して船を流す。

今度は、いきなりアタリが来た。

これも、強烈に真下に走る。

「今度は、こっちから攻めてやる」

そう思って、やや強引にラインを巻きに掛かる。

竿が限界まで曲がるくらい、溜めているとバチッと音がした気がした。

14号のリーダーが切れている。

アタリの良かった、ジグを持って行かれた。

この後にコースを少しずらして、船を流すと又してもアタリが来たが、今度はアタリと同時にリーダーが切られた。

「サゴシかもしれない」と、諦める。

私の処からも、船が見えていた大磯先輩から連絡が来た。

「カンパチが来たよ。こっちに来んや」

連絡に答えて、直ぐに走り出す。

海底から少し浮き上がるように、ベイトが居る。

しかし、アタリが出ない。

やがて、風が真南になったこともあり、帰港した。

大磯先輩のクーラーには、3キロクラスの真鯛の他3キロクラスのハマチに2キロ近いカンパチ、オオモンハタと賑やかな釣果が入っていた。