10月10日 出遅れた
真夜中に、ピコン!とラインが入ってきた。

知らない女から、バッグ等の案内だった。

「こんな時間に、バカタレ!」と、直ぐに削除。

この2度寝が、出遅れの原因。

「6時よ、起きて!」

妻から慌てて起こされて、バタバタと身支度。

一緒に出る予定だった仲間達は、当然先に出船していた。

私も、どうにか7時前には、ポイントに到着。

「寝坊しました。釣れました?」

「潮が速すぎて、2ノット以上で流れちょる」

沖から、綺麗な上り潮が入っている。

「ウネリも高けーして、釣りにならんど」

確かに北東からのウネリが高い。

波間にはいると、完全に隣の船が見えない。

それでも、兎に角仕掛けを落としてみる。

上潮も下潮もどうやら、北東に流れているようだ。

しかし、なかなかアタリが出ない。

釣り始めてから1時間近くは、何のアタリも出ない状況が続く。

船は、潮に乗って北東に流れていく。

沖合の沈み瀬回りに来たときに、今日始めてのアタリ。

ホール中の仕掛けが、止まった。

上がってきたのは、丸々と太った鯖。

ここから、鯖の6連発。

「ハガツオが来ないかな」

そう考えていると、今度のアタリは重々しいアタリが来た。

最初のアタリは、ラインが思いっきり引き出される。

時間はあるし、ゆっくりとやり取りしていると、少しずつ浮いてきた。

4キロ超のニベだった。

ベイトの魚影を探して、仕掛けを落としていくと、鰺や鯖はヒットしてくる。

しかし、それも昼近くになると、アタリが遠のき始めた。

北東の風は静かになってきたが、波長の長い大きなウネリは入ってくる。

仲間達の船も帰っていったし、ここらが切り上げ時かなと判断。

明日の早朝に期待して、帰港した。