デカイカ接岸を開始!【吉田聡氏連載記事No.05】 | カンパリプラス

掲載日: 2013/02/28

デカイカ接岸を開始!【吉田聡氏連載記事No.05】

今年2回めの連載が3月になってしまいました・・・申し訳ありません・・・ フィッシングショーOSAKAに始まり、春エギング取材が3連発と、いつになく釣りと海に向き合う時間が長かった今年の2月、大変忙しかったのですが、振り返ってみると近年になく充実した日々を過ごしました。

私のコラムをご覧になられる方は、きっとエギングについての情報を期待されていることでしょう。任せて下さい!ということで、最近の傾向と気になる釣況についてご紹介いたします。

今年の私のエギングホームの和歌山・南紀ですが、現在絶好調の状況に入りつつあります!水温がほぼ底を打った状態で安定しだし、デカイカも接岸を開始しています。2月中旬に一度、急に水温が落ちた時があり、その後はしばらく静かな状況でしたが、各地、黒潮からの遠近により16~17℃で安定している状況です。丁度私はエギング遠征中でしたが、2月下旬の満月周りは、各地で2キロアップのデカイカが捕獲されていたようです。そうです、今がチャンスですよ♪

熱いポイントといたしましては、やっぱり地磯まわりになると思います。そのなかでも是非狙いたいのが、デカイカのコンタクトポイント。必ず回遊で通る、もしくは一旦とどまるところを狙いたいものです。過去の実績から場所を絞るのも良いですが、足を使って新たにMyポイントを探してみるのもよいでしょう。コンタクトポイントの見つけ方としてのヒントは、深い水深のエリアと浅い水深のエリアを短距離で往復出来る場所を探すこと。潮の状況や、ベイトの有無、そして日光や月光などの光量の変化を条件として、イカはその日その日の回遊を行なっています。そして、楽に安全に移動できるコースを確実に通ります。そこを狙うのがセオリーですが、具体的には外洋に面したちょっとしたワンドの湾口や、湾形状の入江に突き出た岬や防波堤などになります。そのなかでも潮通しのよい場所が一級ポイントになることが多く、確実な釣果が期待できます。最近のエギング人気で、どのポイントも狙う人が多い状況、皆さんも足を使って是非Myポイントを探して見て下さい♪

さて、前回予告した通り、ジアイの考え方についてまとめてみます。一日の中で満潮と干潮は基本的に2回ずつやってきます。それに対し光量の変化は日の出と日の入り1回ずつ、そして月齢によりますが、月の光量の変化もあります。さらに黒潮の流量などによる、和歌山ではいわゆる上り潮、下り潮という大きな潮の流れがあります。そして水温の変化、これは黒潮の流入量を一番大きな影響源として、あとは風や気温による影響、日射による影響があります。列挙するとこれだけイカの環境を取り巻く変化があるのですが、全てに注目していてはなかなか大変だと思います。過去の私のデカイカ記録、大漁記録を見てみると、私自身さらに混乱しそうなくらいいろいろなタイミングで釣れています。具体的には、満月大潮の夜中の干潮、同じく満月大潮の夜明けの満潮、両方でデカイカを捕獲していたり・・・そしてこれがエギングを面白くしていると思うのです。ですから狙い定めて時間を決めて一発で仕留めることはほぼ不可能、それが成功しても実は他の要因が働いていて、再現性に乏しかったりといった感じです。うーん、これではヒントになりませんので、私なりの狙いの絞り方を紹介します。

好釣果が得られたタイミングに共通すること、それは潮がよく動いていた日ということになります。上り潮、下り潮でも沿岸で結構な潮流が発生したりしますが、読みやすいのが、潮の干満の潮位曲線。そしてこの潮位曲線の傾斜が大きいほどいい潮流が発生する可能性が高くなります。ポイントによっては潮が早くなりすぎたりといったこともあるので、ポイントごとの特徴も把握しておかなければなりませんが、釣行計画の中で、これはいつも頼りにしています。 あとはポイントに到着して、潮流を確認、そしてジアイはほとんど潮流の変化があるときにやってきます。ごく最近の釣行では取材がらみが多く、撮影のため昼間から狙ってみますが、これが案外タイミングがいいらしく、明るい時間でもよく当たったりします。そしてやっぱりその時は潮流の変化が感じられました。潮流の変化を逃さないよう観察を続ける、そして前もって体調なども含めた準備は万全に、やっぱりこれがセオリーになってくると思います。ジアイに昼寝していてはダメですよ(笑)行ってみなければわからない、これがやっぱり釣りですね♪

さて、いろいろと思いつくままに綴ってみましたが、いかがでしたか?後はモチベーションアップにカンパリの釣果を眺めてポイントへ出発ですね♪ちなみに今回の写真はすべて今年の2月の釣果です。どうです?さらにテンションあがったでしょう(笑)それではよい釣行を☆

フィッシングショー2021