ナダのプラグ+ベイトフィネスタックルでライトゲームの可能性が拡がります★【nadarメバルプラッキングモニター投稿】
メバルプラッキング ずん様よりnadarライトゲームプラグモニター投稿
今回試投したナダのプラグを紹介する前に、メバルのプラッギング未経験の方へ向けてお伝えしたいことがある。
ワームの釣りをひと通り経験された方ならご存知の通り、メバルは細糸、ソリッドティップのロッドで小さなアタリをとる釣りが一般的。繊細なイメージがある故に、プラッギングとなると難易度が高い釣りになるのでは?と考える人も多いと思う。
そこで、一枚の写真をご覧いただきたい。
警戒心が強くアタリも繊細なはずのメバルが、真昼間に14cm大型ミノーに食らいついた。珍しいケースに思えるかも知れないが、ヒラスズキ狙いの外道として釣れるのはそれほど稀なことではない。
これからメバルのプラッギングを始める方は、条件次第でメバルはここまでどう猛になれる魚だということを、まず知っていてほしい。
ナダのプラグに共通する高い「基本性能」
本題のナダのプラグだが、試投の感想をいえば正直な話、個性の強いプラグとは言えない。しかし、ナダのプラグはこの個性を前面に出さず、「基本性能」を徹底的に磨いたプラグなのだと感じた。
個性の強いプラグというのは、パターンにハマれば簡単に爆釣を味わえたりもするのだが、副作用として飛距離や操作性を犠牲にしてしまっているものも多い。
何より必殺技とも言えるその個性が通用しない状況下では出番もなくなる。
対してナダのプラグは「基本性能」を極めた結果、飛距離、操作性など必要不可欠な性能を落とさず、基本的な操作のひとつひとつが必殺技となり得るアクションを生み出せる仕様となっている。ということは幅広いシチュエーションに対応できるということだ。
また、フックに関してもぬかりがない。
ライトゲームのフックは錆や潰れでダメになりやすいが、軽度の根掛かり程度ではびくともせず、ほとんど塩抜きせずともさびる事のないフックなので、性能はもちろん、フックの交換頻度が減るのは経済的にもありがたい。
1000円しないプラグにこの品質のフックが装備されているのだから驚きだ。
パーツに一切の手を抜かないところには強いこだわりを感じる。
ハスキー
ナダのプラグの威力をまず体感するなら、ハスキーがうってつけだ。ただ巻きなら幅広のS字アクション、フリーフォールはゆらゆらと体を揺らしながら誘い、連続トゥイッチでエギのようにキレのあるダートを生み出す。中でもただ巻きは、異常なほどに強い視覚的アピールでリアクションバイトを誘う。このS字アクションのすごいところが、メバルの活性に関わらず、個体数が多いポイントを最速で見つけられる所だ。
というのも今回、ワームを投じてもアタリがシビアすぎてなかなか掛からないポイントを見つけた際、ダメ元でハスキーを投げてみた。さっきまでボトムでしか反応しなかったメバルが、ハスキーの表層ただ巻きにガッツリと食いついたのだ。これには驚かされ、外灯周りを撃っていくと…さっきまでのシビアな状況が嘘のように次々と釣れ続けた。派手なスラロームアクションで広範囲のメバルに気付かせ、競争心を煽る事で食い気のないメバルも反応させたのだろう。
ハスキーの威力を目の当たりにして以降、スレたメバルが多い人気ポイントでは必ず投げてみたが、ただ巻き、フォール、トゥイッチの使い分けで確実にメバルを獲ることができた。サーチベイトとしてのポテンシャルは疑う点はないだろう。
テリア
ハスキーに対して、真逆と言えるほどの地味なアクションのテリア。デッドスローで巻けばほとんどただの棒である。しかしこの棒アクション、あなどれない。
ワイドなアクションのシンキングペンシルは見ていて安心感があり、いかにも釣れそうである。しかし良く考えてみよう。そんな派手な動きをするベイトは存在しない。つまりワイドなアクションのシンキングペンシルは、ハスキーのように競争心を煽ってのリアクションバイトでしかなかなかアタックしてこない。
対してテリアは、棒の様な静かな食わせのアクション。確かに肉眼では動いていないようにみえるが、だからこそ小魚やエビ、イカ、バチなど様々なベイトに似た「波動」を生み出している。つまりテリアはメバルが好むベイトの何にでも変身できるのだ。
テリアを使う上で一番気をつけるのはレンジだ。イカがベイトなら波紋が出るほど表層を、エビ、アミなどがベイトならボトム付近が狙い所。これが面白いことに、レンジやアクションの違いで反応の有無や、掛かるメバルのサイズが劇的にかわる。今回の試投でも、表層ただ巻きで10cm程度の小メバルが連発していたポイントで、ボトム付近のトゥイッチに切り替えた途端に一気にサイズアップ!なんてことも起きた。これは通すレンジ次第で、メバルには全くの別物に見えていることを証明している。
今回の試投で見つけたテリアのおすすめの使い方は、ハスキーで見つけたポイントを、テリアで徹底的に釣る戦略。
この手でワームいらずでメバルが連発する状況を何度も楽しめた。極端な話、メバルが食事中なら、通すレンジさえ間違えなければ、テリア一本で獲れる。そう言い切りたくなるほど、今回の試投でテリアの実力を体感できた。
ファットビーグル
メバルプラッギングでのミノーの使い方といえば、デッドスローのただ巻き。おすすめなのは横風に乗せてドリフト気味に、しかし決してアクションしないスピードで巻く。こうすると風が強くなった瞬間、ミノーが一瞬だけふらつき、メバルにスイッチがはいる。
ライズしているのに釣れない!そういうときには特に効果を発揮するテクニックだ。
ファットビーグルはこのテクニックとの相性が抜群に良かった。横風でもしっかり飛び、程よい引き抵抗でルアーの位置を見失いにくく、横風の強弱に敏感に反応しふらつきを生み出す。
更に、ふらつきに合わせてリアのフラッシャーが強烈にアピールする。
実は今回の試投では、このアクションを視認するのに時間がかかった。街灯下で試していると、アクションを視認する前にメバルがかかる。これを何度も繰り返したのだ。それも足元のスレたメバルですらバイトさせるのだから、威力は半端なものではない。
これだけでもすごい事だが、それだけでは終わらない。安定性を活かした早巻きでは今回セイゴがかかった。
シーズンになればチヌやメッキにもかなり有効だろう。フローティングはバスフィッシングでのジャークベイトのようにジャークしては浮かせて、を繰り返すと、一通り釣り尽くしたポイントでも、またメバルを引き出してくれた。
ベイトフィネスタックルとの相性
今回の試投では最近流行りのベイトフィネスタックルを使った。何故かといえば、ナダのプラグの基本性能の高さをフルに活かしたいがためである。
ナダのプラグの安定した飛距離、太糸に負けないレスポンスの良さがベイトタックルとマッチしており、スピニングでは魚の抜き上げが難しい高所や、海藻や根が多いエリアなど、今まで狙えなかったポイントも臆せず狙うことができた。
アジングでは定着し始めてきたベイトフィネスタックル。これにナダのプラグが組み合わさることで、ライトゲームの可能性は今以上に拡がりを見せてくれるのではないだろうか。