1月21日 凪になったね(午後の部)
午前の釣りを終えて、船着き場に帰ると、関屋さん、服部さん親子の姿が見えた。

「鯛が出ました」

釣果報告をして、荷物を積み込む。

服部さんのお嬢さんの衣千及ちゃんも一諸だ。

「今日は釣れると良いね」

「うん、釣りたいです」と、はにかむ笑顔が可愛い。

右田さんと入れ替わって、午後の部のスタート。

「午前中にラインを切っていった、大物がヒットしたポイントに行きましょう」

風もなく、波も穏やかな海上を、気持ちよく走る。

「すっかり凪になってきたね。嬉しいね」

「ここに映っているのは、魚礁です。ベイトは海底から浮いていますよ」

関屋さん、服部さん親子が釣りを開始する。

衣千及ちゃんは鯛ラバで、関屋さんと服部さんはジグで攻めていく。

暫くすると、衣千及ちゃんに待望のアタリが来た。

服部さんが横でサポート。

「ゆっくりで良いよ」と、優しくサポート。

良型の鯛が上がってきた。

「やったね!」と関屋さんも服部さんも笑顔。

「写真撮ろうね」と笑顔で記念写真。

衣千及ちゃんには、続けてアタリが来た。

竿先を叩くアタリは、鯛のようだ。

「良い感じだね」お父さんが横で優しく力添え。

「腕が痛いよ」と衣千及ちゃん。

「大丈夫だよ。もう少し頑張ろうね」お父さんが優しく励まし。

上がってきたのは、レンコダイ。

「連続して釣れたね」と、皆で拍手。

一方で、潮の動きがイマイチ悪くなり、ジグはチョット苦戦している。

「なんか触るけど、掛からない」

「イマイチ、下潮が動かない」

と、関屋さんと服部さんが苦戦。

午前中と午後では、潮の動きが変わったのかアタリが出ない。

そんなときに、仲間から連絡が来た。

「釣れてますか」

「苦戦しています」

「水温が下がってますね。14度くらいです」

「えっ、そんなに下がってますか」

アタリが急に渋くなったはずだ。

そんな状況の中でも、関屋さんと服部さんはアタリを引き出すべく、ジグをシャクリ続ける。

服部さんにアタリが来た。

上がってきたのは、アカハタ。

「衣千及ちゃんが手に持って、撮って貰おう」

今日の主役は衣千及ちゃん。

午後から風も南東に変わってきた。

明日は又しても、風が強くなる予報だ。

明日は、朝一勝負かな。

苦戦した午後だが、衣千及ちゃんの頑張りと笑顔が輝いた、釣りだった。