1月11日 厳しいね、寒いね
潮の色は、チョット黒みが入った青色の良い感じの潮だった。

潮行きとしては、北東にゆっくりと払い出していく上り潮。

北西の風に多少押されることもあるが、良い感じの流れ方だ。

「良い感じですよ」

金丸さん(旭先生)が、竿を出して釣り開始。

流れる速さは、0.3ノットくらいと「潮が動いていない」と感じるくらい。

「あっ…、なんか、触ったけど1回だけやった」

私にも、アタリは来たが1回バイトしただけ。

ベイトの中を流しても、アタリが来ない。

船仲間から「鯖とサゴシがボツボツ当たっています」と、連絡が来た。

旭先生にその事を話すと「鯖でも釣りたいね」との事なので、ポイント移動。

しかし、其処もなかなかアタリが出てこない。

その内、徐々に潮が変わり始め、下り潮が動き出した。

「んっ…なんか来た」

ゆっくりとラインを巻き上げる途中で、竿先がプルプルと震えるのが分かる。

上がってきたのは、丸々としたゴマ鯖。

「1匹目が釣れれば連続するかもですよ」

しかし、後が続かない。

「厳しいですね…」

「厳しいね…。風も吹いて寒いしね」

旭先生も、この厳しい状況を笑顔で頑張ってらっしゃる。

チョットポイントを変えましょう。

北方向に、船を走らせる。

「なんか来た」

移動して、直ぐにアタリが来た。

「小さいみたい。全然引かない」

「ウッカリカサゴですね」

そのまま流していこうかとも、思ったが再度ポイントを移動。

海底に、緩やかな盛り上がりのあるポイントだ。

仕掛けが着底して、直ぐのアタリだった。

「今日一の曲がりですね」

「まずまずの引きですね」

上がってきたのは、マゴチだった。

「この魚、棘がありますので、気を付けてくださいね」

「こんな感じの棘があるんですね」

この時期、美味しい魚ではあるので、少しはホッとした気持ちだ。

この後、船仲間のSさんも出てきた。

「鰺を釣って、大ニベを狙います」

との事だった。

旭先生にこの後、真鯖が来たが本命のアタリは、ついに来なかった。

「旭先生、帰りましょうか」

厳しい時期に入ってきたのかな…。

「次にまた、頑張りましょう」

次には「リベンジですね」と、気持ちを切り替えて帰港した。