投げ釣りでアコウ!?中本嗣通氏連載記事No.22 | カンパリプラス

掲載日: 2013/12/20

投げ釣りでアコウ!?中本嗣通氏連載記事No.22

毎度です   今年も押し詰まり、気が付けば街には山下達郎の「クリスマス・イヴ」が鳴り響き、行き交う人が幸せそうな笑顔を振り撒く年末の喧騒に追い立てられる季節を迎えました。

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「もォ~う、いくつ寝るとお正月…」ってことで、またまた歳を取る新年を迎えますが、一休禅師の「正月は、冥土の旅への一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし」との言葉どおり、五十も半ばになれば余りうれしくない自分自身にチョイと驚くオッサンでおます。

思えば、昔はあんなにクリスマスや正月が待ち遠しおましてんけどネ

さてさて、そんな初老男の戯言は横に置いといて、今回のマイナー投げターゲットは『アコウ』でっせ。

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アコウといえば若狭・丹後~山陰といった日本海や瀬戸内海~神明間などの釣り場で投げ釣りで狙うことができる根魚ターゲットです。

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標準和名でキジハタというこの魚は大阪湾エリアにも数多く生息しているのだが、主に活きエビを使った竿釣りで狙われることが多く、投げ釣りで釣れることは非常に稀だといえまんな。   それが日本海エリアだと投げ釣りのハリにけっこう掛かることから、その魚影が濃いと考えまんねんわ。ただし、日本海エリアではキジハタに加えて近似種のアオハタもまとめてアコウと呼んでいるようで、その割り増し分がケッコウ多いように思いまっせ。

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でっ、個人的にアコウ狙いオンリーで竿を出せるかといわれたならば、これが微妙な感じで…。 …というのも、他のターゲットを狙っていて「釣れてうれしい他魚」という範囲を出ない程度しか釣れない魚だと僕は認識しているからです。

だから僕がこのエリアでアコウを釣るパターンといえば、昼間の波止からマゴチ、ヒラメ狙いで活きエサや生エサを使う仕掛けや、キス狙いの仕掛けに掛かったテカミハゼ(イトヒキハゼ)等に喰い付いてハリに掛かるといったパターンが殆ど。

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マムシやユムシといった虫エサでアコウに狙いを絞って竿を出しても、確率よく釣果へつながるケースはさほど多くおまへんねんな。   ただし、神明間では高価な本コウジを使用する夜釣りが活発に行われており、一部の定番ポイントでは40㌢を超えるような大型が釣り上げてられています。

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でっ、アコウのポイントはこんなシモリ周りや大小の波止の基礎部にあるステ石周辺、テトラ際といった根魚の定番ポイントが有望で、潮が効かない湾奥にもケッコウ入り込んでいるケースがあります。

アコウも根魚の類ということで、エサを咥えると同時に巣穴へ戻ろうとする習性が働きます。そのためにアタリがあれば素早く大きな合わせを入れることでイッキに障害物から引き離し、根に潜られないようにしてやるのがキモでっせ。

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前述したように大型は軽く40㎝をオーバーしますが、一般的に虫エサを使用する投げ釣りで釣れるアコウは20~30㎝という中・小型が多いようでんな。 ちなみに、どちらかといえば活きエサで釣れるアコウは型が良い傾向にあるといえまんな

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タックル、仕掛けはアイナメ用を流用すればアコウにも充分に対応できます。 活きエサや生エサを使用する場合には、マゴチ、ヒラメ用の移動式孫バリ仕掛けをチョイスしてもろたらOKでっせ

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