グウグウと鳴く“ホウボウ”【中本嗣通氏連載記事No.21】 | カンパリプラス

掲載日: 2013/11/30

グウグウと鳴く“ホウボウ”【中本嗣通氏連載記事No.21】

毎度でおます♪

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なんや世の中ではホテル業界を中心に「食品偽装」が何かと話題になっていますが、早い話が「高い金を取られて質の悪いモノを食わされる」という行為が余りにも消費者をバカにしているちゅ~ことでっしゃろな。

昔から「安いモンに良いモンは無し‼」という格言があるように「値段は値段、安モン買いの銭失い」、「良いモノを手に入れるには高い金額が必要」という不変のルールがおましたが、まさか高い金を払って食するホテルの食事が下記のような低品質の材料を使われているとは夢にも思いまへんわな…。 クルマエビ → ブラックタイガー シバエビ → バナメイエビ イセエビ → ロブスター 大和地鶏 → ブラジル産鶏肉 和牛ヘレ肉 →注脂輸入牛肉 etc・etc…

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ホンマ「嘘つきは死んだら閻魔さんに舌を抜かれる!!」って死んだお祖母ちゃんが言うてたけど、ホテル業界の人々は知らんのかなぁ…

さてさて、ちまたでは本格的なカレイのシーズンに入っていますが、それを無視して今回もマイナーな投げターゲットを紹介しまっせ!!   鮮やかな朱色の魚体に玉虫色の斑点が怪しく光る深緑に群青色が輝くキレイな羽を持ち、エビのように海底を這い歩くための多足を持つ変わった魚が『ホウボウ』ですわ

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シマイサギ、シログチやニベといった魚と同じく、釣り上げると“グウ、グウ…”と大きな声で鳴き始めます。この鳴き声は自分の浮き袋を震わせて発声しているらしいが、まるで釣られた己の身の上をボヤくかのように“グウ、グウ…”と物悲しい鳴き声を上げよりまんねんわ。

…ってなことで、羽はあるわ、足はあるわ、オマケにうるさく鳴くわで、こいつはホンマにケッタイな魚でっせ。

ホウボウが釣れるポイント条件といえば水深が豊かな上に潮通しが良く、砂礫底にシモリが交じる海底を好むということで、ほぼマダイのポイント条件と重なることになります。事実マダイ狙いの他魚とハリに掛かるることから、両種が混生していることを示していまんな。

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だからポイント条件を始め釣期や時合い、釣り方にエサといった項目もマダイ釣りに準じるといって差し支えありません。

釣り場としては日本海エリア全域のポイントで魚影が濃く、サイズ的も30~40㎝UPという良型がそろいます。 ときには大型マダイと間違うような激しいアタリで50㎝近い大型のホウボウがハリに掛かることもあり、その予想外の強い抵抗にはビックリさせられまっせ。

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また、太平洋側でもホウボウの姿は数多くみることができ、意外にも神明間~大阪湾内にもけっこう生息しています。僕も泉南エリアの小島漁港周辺のポイントで、30~35㎝というサイズを晩秋~初冬にゲットした実績が残っています。

でっ、こいつをハリに掛けたケースの最大の魅力といえば、取り込み時にみせてくれるその美しい姿でっしゃろな。 海中で美しい羽を大きく広げ、まるでグライダーのように滑空しながら浮いてくる優雅なその姿には、我を忘れて思わず見惚れてしまいまっせ

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ホウボウの魅力は美しい羽をもつ姿形だけではありません。そのあっさりしたお味も白身魚としては一級品で、お刺身や塩焼きとしてはもちろん、お椀の具としても上品な風味が漂って激ウマですわ♪

フィッシングショー2021