アオリイカパラダイス!知夫里島【大伴渓児氏連載記事No.07】 | カンパリプラス

掲載日: 2012/11/01

アオリイカパラダイス!知夫里島【大伴渓児氏連載記事No.07】

厳しくなってきましたね。   但馬のアオリイカも終盤戦です。 水温の低下と共に、早く産まれた個体、またベイトを沢山捕り、自らの身体を大きくした個体は次なるステップに備え、どんどんとDeepへと落ちて行きます。   オフショアなら今がティップランの楽しい時期ながら、ショアでは個体数の減少やイーターの餌となってしまう為に、沖へ出たくても出られない居残り組は鼻垂れサイズで、これらを相手にしようとすると、まるで修行の様なエギングとなります。

この時期からの但馬エリアはいくつかの理由があるのですが、圧倒的にナイトエギングに分があるの。

季節風も吹き、ショアのポイントとなる水深10m前後は温度変化が激しいもの。 つまりは【安定】していないのです。

アオリイカに大事なのは水温の安定。

致死水温は別として、低いなら低い、高いなら高いで安定している事が大事であり、安定していないと活性は恐ろしく落ちると言っても過言ではないだろう。

暖流の影響を受ける事の少ないショアの但馬は日照がキーポイントとなり、低水温が標準であった場合からの日照による水温の上昇は活性を上げる事もあるが、下がる事は致命的なんですね。

つまりは日中の日照を蓄え、水温の上がる日没からの数時間が狙い目と言えるのです。

デイライトエギングの盛んな今日ですが、アオリイカは基本的に夜行性。

盛期を外れたこの季節は本来の特性が優先される事が顕著に現れるの時期なのではないでしょうか。

話は逆転しますが、デイライトにもやっぱり釣りたいですよね?

ぶっちゃけ、太陽光線の届きにくい15m以上の水深をもつポイントや、長く葉を沢山持つ海草ある藻場をセレクトする事で可能性はグンとアップします。

釣れてる時には誰にでも釣れるもの。

これはこれで良いのですが、たった一杯を釣る為に厳しい状況下に身を置く、ディープなアングラーが楽しめる時期がこれからなのです。

ただボクは屁タレアングラーなので釣れていると聞くフィールドへ逃避(笑)

島根県隠岐島郡知夫村の知夫里島へ離島トリップしてきました。

七類港からフェリーで二時間半。 信号もコンビニも無い自然豊かな島、それが知夫里島です。

対馬暖流の影響を受け、魚種は豊富でアオリイカもパラダイスな地である。

村おこしで年に二回行われるエギング大会にゲストで遊ばせて頂きました。

国営放送「だんだん」の舞台となったこの島は360°の水平線を見渡せる大パノラマ「赤ハゲ山」あり、深紅に染まる岸壁「赤壁(セキヘキ)」の観光によし、フェリーを降りた直ぐそこがアオリイカの一級ポイントだったり、尺を遥かに越えるメガアジ、尺メバル、尺キスに手付かずのロックフィッシュパラダイスといった、釣り人には夢の島といっても過言ではないだろう。   離島と言うと、ハードルは高そうに感じるが、案外と近くであり、関西圏からは予算的にもリーズナブルに離島トリップ出来る数少ない島と言えます。

今回は3杯合計で2100gがウィナーだったかな?

時期的にキロ弱が多かったが、鼻タレサイズもまだまだ多く、後半が楽しみなところ。

ボクは良型がボコボコ釣れている中、なぜか鼻タレの数釣りを堪能(笑)

負け惜しみじゃなく、ボクは秋アオリは数に喜びを感じる派であり、サイズは春にって考えなんです。

楽しかったなぁ♪   露天風呂に浸かり、たっぷりと飲み、釣りを楽しむ。

こんなエギング大会など全国にココしかないんじゃないかな?

知夫里島観光協会にはHPもあるんで、チェックしてみて下さいね(^-^)v

おっと!但馬のラストアオリイカ陸ッぱりゲームも非常にシビアな時期となりますが、例年通りなら11月一杯はキロUPも狙えます。   防寒対策バッチリでナイトエギングに挑んでみませんか?

厳しければ厳しいほどに、耐えて釣った一杯が至福を生んでくれますよ!

フィッシングショー2021