数年ぶりの絶好調!【大伴渓児氏連載記事No.06】 | カンパリプラス

掲載日: 2012/09/28

数年ぶりの絶好調!【大伴渓児氏連載記事No.06】

エギング楽しんでますか? 春の親烏賊の様に数キロを越える一発大物はいないものの、甘くて柔らかい食べ頃サイズが簡単に数釣れるシーズンとなりました。

各地では餃子からコロッケ、はたまたトンカツサイズまでの釣果報告がドンドン飛び込んで来ています。

私の地元、山陰但馬から丹後エリアでも好調だった春に併せ、数年ぶりの絶好調!

水さえあればどこでも釣れる!とはオーバーながら正にそんな雰囲気である。

エギを引いてくればワラワラと湧いてくる。

サイトでアオリイカがどんなアクションが興味を惹き、どんなタイミングでアタックしてくるのか? ビギナーには生態をリアルに勉強出来るまたとないタイミングといっても良いだろう。   今でこそ誌面なりネットなりの教科書があるが、遥か数十年前は目で見て体験して勉強したもんですわ。

エエ時代やねぇ(笑)   しか〜し、好調であればある程に食物連鎖の長が現れる。

頂点はやっぱり人間。つまりはアングラーですが、水の中は水の中で強者が現れるんですな。   地域によってかわりますが、カマスやサゴシ、シオにワラサなどがその最も右なるモノ。

新子と呼ばれる小さいアオリイカの活性は下がり、食われまいとボトムベッタリでエギへの反応は薄れてしまいます。   「良く釣れてるよ!」と聞きながら行ってみるとボウズなんて事はないでしょうか?

正に人間を含むイーターパターンなんですね。

産まれたばかりで経験値の無い個体は日々の生活で想像する以上に学習しています。

どうすればイーターに食われたり釣り上げられたりせずに己を大きくするのか? 奴等は常に考え・・・いや、本能で感じているのでしょう。   これが昨日まで釣れてたポイントが急にダメになった要因でもあります。

アオリイカが餌を捕食するのは一年間という限られた期間の中 で一生を終える己を他のイーターの餌食とならず、如何に体を大きくし、食物連鎖の上位へと進み子孫を残すかによるもの。

これらを我々が推測し、可能性を現実のモノとする事にエギングの面白さがあるのだとボクは感じています。

更に一歩進めると、この知恵比べに勝ち、より大きい個体、より多くの個体を如何にキャッチするかの楽しみを追求するのかがエギングなのかも知れません。

と、話が反れました(笑)   サイトで釣れる個体などはまだまだピュアで恐れを知らない個体。

ぶっちゃけ、動静のメリハリつけて狙えば簡単に釣れますわ。(潮、水温、水深、天候、時間などの条件の違いあり)   それよりも見えなくなった個体を如何にして獲るかが秋のエギングの深さとなります。

全部書き始めれば書ききれるモノではないので、簡単に言うとポイント及びシチュエーションの選択。

大きく分けて次の3つの条件をボクは組み合わせている。

ストラクチャー、潮、明るさ。

ソフト系のウィード及びハード系の岩の違い。 また潮と言っていますが水の動静と渦。 更に天候、時間帯、水深などによる明度です。

他にも水温であったり、ベイトの有無・・・etcありますが、いずれも先の3つに関連付けられます。

これらの何がベストであるとは言えません。 イーターが居るならいない条件は何のか? 活性が低いなら高い条件は何のか? 更にベイトに付いているのか?待っているのか?など数え上げたら切りは無く、またその答えもひとつではありません。

釣行時の状況で刻々と変わるものですが、必ずパターンは存在し、それを探しあてるのが楽しさのひとつとも言えるのではないでしょうか。

ボクのコラムも皆さんの求める答えその物では無いでしょうが、これも現実。

こうやれば釣れるぞ!なんて話はシチュエーションが限定されていても仮説の話なんですね。

答えはフィールドにあります!   さぁ!出掛けましょう!

ピュアな奴や百戦錬磨な野郎どもとの知恵比べ。

少しヒントを書いたつもりですが、信じるか信じないかは貴方次第!(笑)

フィッシングショー2021